Q5.「医科歯科連携」の実際について

医科から歯科医への紹介プロセスは?
宮澤:医科から歯科への一般的な紹介の流れは、当院で診察を受けた患者さんの中で、ア口腔内にマルガムのある人がいれば、歯科オノザワなど、アマルガム除去を安全に行って頂ける歯科クリニックを、ご紹介しています。

医科歯科連携の実例を教えてください
小野澤:患者さんは、アトピーの人が多く、年代では30代から40代くらいの方が多いですね。

ある患者さんは、アトピーなどの症状がかなりひどくて、仕事を休んでいました。副腎疲労もありましたが、現在はかなり状態が良くなりました。

静岡からいらして、治療に2時間ほど費やしていらっしゃいます。
静岡の三輪先生からの紹介でしたが、治療の中で、アマルガムが原因と思っていたら、実はいくつもの原因があって、アトピーや副腎疲労、精神的な症状が一気に治った、という報告も頂いています。

特にアトピーの症状が強い方などは、歯科医と顔の距離が近くなるため、歯の治療を受けるだけでも大きなストレスなのです。

実際、「僕も昔はこうでしたよ」とお伝えすることで、心を開いてくれたようですね。
自分がそれを経験しているので分かる、だからあえてそのことに触れてあげる事で、相手は安心する。
アトピーの人には自分の経験を話しています。

医科と歯科医でどのようなコミュニケーションを行っていますか?
小野澤:医科の先生からは、紹介状などで病状をお伝え頂きますが、歯科での診療の内容についても、報告は行っています。

「医科歯科連携」による症状改善を実現するために、患者様に協力して欲しいことなど
宮澤:治療の内容や方法、診療をうける医療機関など、医科の面、歯科の面から、さまざまなアドバイスをしています。
患者さんは、医師や歯科医師からの説明をしっかりと聞き、治療にきちんと協力して頂ければ良いと思います。


Q6.これからの「医科歯科連携診療普及協会」がめざすもの
今後の活動予定や、目標を教えてください
宮澤:今後これらの活動をより広める活動として、2015年12月13日に、医科歯科連携による改善事例をセミナーで発表しようと準備しています。
事例報告ですから、学ぶところも多いのではないかと思います。

アマルガムのこと、医科歯科連携のことを描いたマンガも用意していますので、より分かりやすいセミナーになると考えています。

啓蒙・教育活動の推進
宮澤:私のクリニックを受診する患者さんのうち、重症患者さんの90%は、歯科が原因です。
治療をより効果的に進めるためには、医科と歯科との間で、お互いの認識を高めてもらうと言う事が、一番重要になるのではないでしょうか。

総括として、最後に一言お願いします。
宮澤:内科の医師は普通、歯科に関することは「専門外」として診てしまうのですが、歯や口腔内の疾患と全身状態の関係を理解して頂かないと、患者さんの病状は改善しません。
「アマルガムが入っているから除去さえすれば良い」というわけでもありません。

「なぜ、アマルガムを除去しなくてはならないのか?」
「アマルガムがあることで口腔内や全身にどのような影響があるのか?」
「アマルガムを除去する事で得られる結果が、患者さんの希望に沿うものなのか?」

重要なのは、患者さんの治療に関わる医師や歯科医師が、ただ闇雲にアマルガムを除去するのではなく、系統的な知識をしっかりと学び、アマルガム除去の重要性、安全な処置の方法、アマルガム除去後に必要な治療などを理解して、日々の診療にあたることではないでしょうか。

こういった考えの下、私たちはより多くの医師や歯科医師が、医科歯科連携のネットワークに参加して頂けることを望んでいます。

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