葉酸はヒトの代謝にとって必要な物質であり、
特に胎児の脳や神経細胞を合成する際に不可欠な栄養素となるため
日本でも妊婦への積極的な摂取が推奨されている

所が、この葉酸というのは、過剰に摂取しすぎて体内に蓄積されると
悪影響を及ぼし、様々疾患を引き起こすと警告を鳴らす専門家たちが現れた

葉酸(Folic Acid)とは完全に人工で作られた物質だ
市販のサプリメントや粉ミルク、加工食品に含まれている

一方の葉酸塩(Folate=フォレート)は非加熱の緑の葉物野菜に含まれ、サラダなどから摂ることができる

葉酸もフォレートも最終的には「メチルテトラヒドロ葉酸」まで代謝されて初めて生体で使える形に代わる

この時、葉酸や葉酸塩を「メチルテトラヒドロ葉酸」に変えるのが
MTHFr」という酵素なのだ

画像の説明


人工物である葉酸は体内で代謝されるスピードが遅く
過剰な葉酸を食品から摂取してしまうと次の物質へと変換されずに体内に過剰蓄積されてしまう場合がある

こういう状況において、
葉酸を「メチルテトラヒドロ葉酸」に変えるMTHFR遺伝子に変異が加わると益々葉酸を分解する力は弱められてしまう

この、「MTHFR遺伝子」に一塩基多型(スニップ)があるかどうかを
調べるのが、前述した23andMeという検査である
画像の説明


では、葉酸が過剰蓄積するとどうなるか?

専門家によっては神経管欠損や無脳症、不育症、自閉症、発達障害、口蓋裂など
本来葉酸が予防するはずであった病気が蔓延していると考える人もいるようだ

そしてもう一つが「メチル基」の受け渡しの機能不全だ

「メチルテトラヒドロ葉酸」は「メチル基」を作り出し、それを次の代謝経路であるメチオニン回路へと受け渡しす

画像の説明


「メチル基」は実に多彩な役割を果たしている

・遺伝子のスイッチをON/OFFにする
・化学物質や体内毒素を解毒する
・神経伝達物質の合成やホルモンを分泌する
・DNAやRNAの合成や修復を行う
・分化に必要なタンパク質を作り出す

つまり、体全体のコントロールを担っているのがメチレーション(メチル化)

私たちの「手」から「耳」が生えてこないのは
「手」という遺伝子では「耳」の遺伝子に関するスイッチがOFFになっているからだ

日本人の両親から生まれた子供が「金髪」にならないのは
遺伝によってその子供の髪の毛にある「金髪」の遺伝子スイッチがOFFになっているためである

反対に、メチル基が反応して機能を果たす場合もあある
RNAのウラシルにメチル基が結合すると、DNAのチミンになる
メチル基が付かないと、ヒトのDNAの材料であるチミンを作り出すことはできない
RNAやDNAが正しく作られなくなるということは体の根幹をなすタンパク質合成にも支障を来すことになり、正常な身体機能を維持することができなくなることを意味する

神経伝達物質の合成や分解にも問題がでるため、脳神経系に障害がでる場合もある

他にもエネルギーが作られず、解毒や免疫力も低下し、
体の代謝システムが崩壊することであまねく病気が引き起こされると考えられている

実際の「メチレーション検査」では体内で使うことができる状態である「活性型の葉酸」や抗酸化物質である「還元型グルタチオン」の状態をる

先のMTHFr遺伝子の一塩基多型に伴う酵素活性の機能低下と合わせて評価されることが多いので、「遺伝子検査」と「メチレーション検査」は一緒に行うと、それぞれの項目を見ながら症状や疾患内容と照らし合わせることができるはずだ

「メチレーション検査」は採血と遠心分離機が必要なので
必ず医療機関に趣き、実施する必要がある

まだ数は少ないが、メチレーション検査を実施しているのはこちら
参考にされたい

東京 ナチュラルアートクリニック
東京 宮澤医院
大阪 小西統合医療内科


「メチレーション」は理解するのがとても難しい
動画でポイントを説明しているのでご覧頂きたい