分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学のカウンセラーとして、活躍したいと考えている人は年々増えているようです。

一口に「カウンセラー」といっても、カウンセラーとしての働き方には何通りものパターンがあります。また、あなたがどのようなカウンセラーになりたいかによって、専門性や得意領域は変わるでしょう。

2017年現在、分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学のカウンセラーになるための国家試験や共通のガイドラインというものは存在しません。

そのため、各学会や団体組織が独自の審査基準を設けて任意で実施している「認定試験」や「養成講座」を受講することでカウンセラーやサプリメントアドバイザーなどの認定資格(民間資格)を得ることになります。

上記の資格は、受講資格が医療関係者や有資格者(管理栄養士など)に限られているものから、一般人でも気軽に受講できるものまで様々な種類があります。

あなたがカウンセラーになるにあたってどういうことを勉強して、経験やキャリアを積んでいきたいのかを考え、希望する知識やスキルを身に着けることができる学会の試験を受けるのがよいと思います。

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学のクリニックで働きたい場合

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学を取り入れている病院でカウンセラーとして働く場合、あなたに期待される業務やスキルは病院ごとに異なります。

病院でのカウンセリング業務には、簡単な問診から既往(きおう)の把握、検査結果の解読のサポート、看護スタッフとの連携やドクターへの橋渡しなど、多種多様な仕事が含まれます。

クリニックによっては、患者への食事指導を行ったり、サプリメントの飲み方や検査のやり方の説明を行ったり、患者本人や家族が不安や疑問を抱えていないかを察しながら、きめ細やかな対応をしたりすることもあるでしょう。

患者の中には、主治医に直接言いづらいことがある人がいます。そうした状況でも、カウンセラーであれば気兼ねなく相談や質問をしてくれるかもしれません。

患者と綿密なコミュニケーションを図ることで、カウンセラーが患者にとっての精神的支柱となることがあります。

患者が処方されたとおりにサプリメントを飲んでいるか、主治医の指導をきちんと守っているかといった「コンプライアンス」のチェックを行う場合もあります。

カウンセラーとしての理想を言えば、患者が挫折したり、脱落したりせずに治療を続けられるか、親身になって一緒に考えてあげるような寛大さも持ち合わせたいところです。

クリニックで勤務するカウンセラーに求められる知識

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学を実践するクリニックで、本格的なカウンセラー業務にあたる場合は、下記に関する知識が求められることがあります。

ただし、下記に記したこと全てが必要とは限りません。カウンセラーに求める知識や経験はクリニックによって異なります。食事指導やサプリメントの飲み方に関するカウンセリングを注力している場合もあります。

  1. 各種の生化学検査結果から類推する病態と不足している栄養素の把握
  2. 必要栄養素の過不足
  3. 腸内環境の状態(排便の状況)
  4. 有害金属の蓄積情報(代謝の阻害、ミネラルのアンバランス)
  5. 感染や炎症の有無
  6. 食事療法(グルテン・カゼイン・カフェインフリー、糖質制限、カンジダ除去食、ファスティングなど)
  7. サプリメントの種類・飲み方

分子整合栄養医学のカウンセラーとして道を究める場合、ほぼ「ドクター」と同じ知識や解読能力、治療提案能力が求められると行っても過言ではないかもしれません。

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学の世界には、新宿溝口クリニックの定真理子氏やKYBの内野英香氏、アステック歯科の有馬よう子氏など、際立ったスキルや知識を持っている大ベテランが存在します。

まずは、あなたが目指す「カウンセラー」のロールモデルを見つけつつ、どの道のスペシャリストになりたいのかを検討するのがよいのではないでしょうか。

有資格者にとってはプラスの知識になる

看護師や薬剤師、歯科衛生士、管理栄養士、調理師などの免許を持っている人が分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学の資格を取得すると、この分野でキャリアを培っていく上で優位になるでしょう。

なぜなら、こうした有資格者で「分子整合栄養医学にも精通している人」は極めて少ないからです。

看護師や薬剤師、歯科衛生士の人などは、一般的な医療を理解した上で、分子整合栄養医学の良い点を取り入れた情報提供やサービスを行うことができるようになります。

医師や歯科医師をサポートする役割として、「分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学に詳しい医療スタッフ」へのニーズは将来的に高まることが予想されます。よって、多くの材が医療機関で必要とされるようになるでしょう。

管理栄養士や調理師免許を持っている人であれば、患者に対して分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学に基づいた、食事指導を行うことができます。

さらに、理学療法士や鍼灸師、マッサージ師、エステティシャンなど、健康や美容に関わる仕事をしている人にとっても、分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学で提唱されている考え方を仕事に活かすことができます。