Naoさん(仮名)女性 20代から寄せられた治療体験記です。

自分の治療体験記を投稿しようと思った経緯

私は、看護師と保健師免許を持ちながらも、体調不良を抱えており、現在治療中の者です。
以前から奥田さんのブログは愛読していました。

自分の文章能力には極めて自信がないものの、何か役に立てればということやこれまでの医療への不信感、また自らの心持ちなど発信してみようと思いました。

私の体調不良は、主には化学物質過敏症、電磁波過敏症、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏症候群:ちょうかんへきしんろうしょうこうぐん)や腸カンジダからの吸収不良です。

元々は数年前にある部位の手術を受け、その麻酔から目覚めてからいきなり色々なものに敏感になっていたことが始まりです。

長いあいだ体調不良を経験して、逆に自分が今後していきたい事も見えてきました。私の将来の夢は、未病のための食事療法や健康法を伝え支援することです。

なぜなら今まで学んできた西洋医学は、急性期治療には役立つものの、慢性病に対しては対症療法にすぎないと思うからです。

患者として経験をする中で様々な慢性疾患の患者さんと知り合い、みな、病気を受け入れ向き合ってはいるが、あの時こうすればという後悔を感じている人も見られました。

また、そうした人々は、入院中ではなく「退院後の社会生活での思わぬ不自由さ」に戸惑いを感じておられました。

だから、未病のうちに健康を維持する助けをしたいと思うのです。

ここでは、長年の治療経験や自分の生活の工夫、また大学で学んで来たことなど統合して、医療や生活について考えることを書いていこうと思います。

病気を治すために実践している食事療法

現在の私の食事は、無農薬や自然栽培の食品中心の「ローフード」がメインです。ローフードというのは、生の食べ物、野菜や果物、ナッツなどを摂取することで、体内の消化酵素を節約して代謝酵素にまわし、体内の修復にエネルギーをまわすという食事法です。

ローフードの実践以外に、カゼインフリー、グルテンフリーを始めて、三年程が経ちます。

以前は、調理をするときには火を入れた方が消化が良いと思っていましたが、私の体は自然と生野菜を欲していました。

また、乳製品やグルテンを取ると目が見えなくなったり、鼻水が出るなどの症状があったりしたことから、乳製品やグルテンをやめました。

こうした食事療法を続けた結果、「花粉症が治ったなぁ」という実感があります。

その他、豆類や穀類(リーキーガットのため摂り方には注意が必要です)を摂り、動物性タンパク質は控えるようにしています。

リーキーガットには動物性タンパク質が勧められていることも多いようですが、私の場合、過敏であるため動物性タンパク質を摂ると、身体がその「エネルギー」に負けてしまいます。

その結果、うなされたり、腸内環境が悪くなって体調が悪化します。また、魚介類を摂ると、最近の海水汚染のために「電磁波への耐性が落ちる」などしました。

ですので、色々な食事をした結果、今はこの食事法で落ち着いています。

「リーキーガットだからボーンブロススープ*を食べればいい」などと安易に考えるのではなく、まずは腸を整える、体内の補酵素を整えることが大切だと経験を通して感じています。

なぜなら腸が整っていない状態ではどんなものも異物として反応してしまうからです。異物に反応すると、私の場合は、目が見えなくなる、体が痛む、また、化学物質過敏症などの症状が強くなります。

※ボーンブロススープ
鶏肉や牛肉などの骨を長時間煮込んだ出汁(ブロス)、スープのこと

一般のクリニック、大学病院での辛い治療

分子整合栄養学に出会う前は、体調を崩して、小さな病院を回るたびに抗生物質を貰って飲んでいました。結局、その治療は失敗に終わりました。また、このときピロリ菌の除菌なども経験しました。

その度に体調が悪くなっていきましたが、どんどん薬漬けになっていました。

その後、痩せ細ってしまった身体を「入院」という形で任せてしまった、大学病院での治療はひどかったです。

入院になるまでは「若くて痩せているから」と、精神科への受診も経験しましたが、そこではなんと「体が反応するものを許して、我慢して食べれば治る」という荒治療が行われました。

どういう事が自分の体内で起こっているかも分からず、「医師の言うことは絶対だ」と思い込んでその治療にも取り組んだら、余計に悪化したこともあります。

また、消化器内科での入院では、「野菜などのカロリーのないものは極力減らし、魚や肉、米、豆腐、卵などをたくさんの摂ってみよう」というチャレンジ療法をやらされました。しかし、その治療では、1週間で4キロも減ってしまったこともありました。

そのチャレンジ治療をやっている間は、下痢や吐き気が出ることはありませんでしたが、「常に満腹で動物として明らかにおかしい、食べ物を粗末にしている」ような感覚でした。

正直、当時の私の主治医は「どのように治療してよいかわからないので、取り敢えずやってみよう」というものだったのです。

チャレンジ治療で効果が見られないと、「今度は点滴で戻すしかない」と言われました。しかし、点滴を試みるも、この時点で既に、私の身体は点滴すら受け付けないのでした。

1日に20錠近く薬を飲んで、ことごとくアレルギー症状が出て、化学物質過敏になってしまっていたからです。

このとき、私が過去に受けた看護の授業で、「1日あたり野菜何グラム、果物は何グラムまで、たんぱく質はどのくらい」など、「誰を基準に決めたんだ?」というような栄養学を学んで来たことを思い出しました。

医学部に通う友人に聞いても「代謝のメカニズム」まで考えた栄養学なんて、大学では学んでいないのす。

誰も「なぜ一人一人の個人差があることに疑問を持つことながないのだろうか?」

単純に暗記のお勉強、知識としての栄養学しか学んでいないのが不思議です。

分子整合栄養医学との出会い

その後、大学病院では施しようがなくやむなく退院しました。

そこからインターネットで調べて分子整合栄養医学に行き着きました。溝口徹先生のホームページと宮澤賢史先生のホームページでした。

「これだ!これこそ本当の栄養療法なのでは。」と感じ、すぐさま近くの病院を探し向かいました。

その病院では、「生体構成分子を正常に整え不足を補い、ホメオスタシスや自己治癒力を高め改善していくこと、また必要な栄養の質や量は個人差があること」を述べていました。

自分の病気の原因をストレスや食生活、慢性不調など絶妙なバランスから考えているという記載が、私の希望を生んだのです。

分子整合医学を勉強すると、栄養についてや遅発性のアレルギーについてかなり細かく調べることができます。カンジダやアレルギー、重金属など、多くの問題点を血液検査から調べることができます。

また、「手のひらを数分機械で読み取るだけ」で自分の体のコンディションを測定できるものがあったりと、画期的な方法でした。

これまで自分が「不調」と感じていたことが、まさにパズルが組み立てられていくように整理されていきました。

患者として感じた分子整合栄養医学のデメリット

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学に関しては、まだまだ病院が少ないことは患者にとっては辛いと感じます。また、治療費が高額なのがデメリットではあると思います。

分子栄養整合医学による治療法はサプリメントが主になってきます。しかし、化学物質過敏症の私は、例えば野菜の有機肥料の堆肥(たいひ)に含まれる牛糞にすら反応してしまうほど過敏です。

そして、プロバイオティクス・サプリメントのわずかな乳成分にも反応してしまいます。

そのため、自然界に存在するものではなく、化学的なものから作られたサプリメントは反応するため使えませんでした。

分子栄養療法は、栄養や代謝のことを個人個人の体質ごとに系統だって調べることができます。しかし、治療法となると、行き詰まってしまうところがあるなぁと感じます。

「現象がわかる」という点は西洋医学より随分発展していますが、そこから先はまだまだであるなぁと。

ドクター自身が、無数にあるサプリメントの中から、一人一人に合うものを的確にチョイスできることは少ないのではないかと限界を感じています。

というのも、検査の結果が細かく出ても、一人一人に合うサプリや食事を医師がぴったり見つけられることは難しく、高額な費用の割にその先がまだ弱いと感じたからです。

シータヒーリングについて

私の通っている分子栄養の医院は、「病とは精神と身体を切り離すことのできないもので、両面から見ていく必要がある」という考えに基づき治療をされています。

こうした「病の上流の問題」を指摘される先生であるため、治療の一環として「シータヒーリング」というものを受けることができました。

シータヒーリングとは、「心身のバランスを整え、一人ひとりが心から願う人生を実現する」といわれているものです。シータヒーリングは、重い病気から健康になる経験を通じて開発されたものだそうです。

シータヒーリングが、意外にも私の身体にはぴったりヒットしたらしく、頭で考えても何が効いているのかわからないのですが、体調は良くなるのです。

シータヒーリングについては、まだまだわからないことだらけではありますが、このウェブサイトは分かりやすく記載されていました。 スピナビ

病気と向き合う上で大事なこと

医師だけでなく、色々な人から様々な治療法を提案されましたが、この長い体調不良から、私が学んだ最も大きなことは、2つあります。

  • 自分の身体は自分でしか治せないし、付き合えない
  • 情報に振り回されて頭で考えすぎて、身体の反応を無視してはいけない

溢れかえる情報に対して頭で考えて、「これだめあれだめ」、「これがいいあれがいい」と思っても、身体は正直に反応する。何かに頼るのではなく、「しっかり治す、良くなる」という意志を強く持っていかねばならないと学びました。

最近は〇〇健康法と呼ばれるものや薬品が簡単に手に入りすぎだと思います。

私たち人間は動物であることを忘れてはいけません。私たちは自然とともに生きる動物であり、環境や天気、ストレス、食べ物、何もかもが体調に影響するのです。

とにかく一人一人の身体には個人差が大きい。

「自分をしっかり持ち、良いところを取り入れていく、前向きに成功体験を積んで身体も喜ばせてあげること」が何より早期回復に近づくのだと感じています。

また、先生との信頼関係も大切です。

これからの展望

はじめに述べたように、私の体調さえ整えば、一刻も早く医療現場に舞い戻ることを期待してうずうずが止まりません。

私と同じような原因不明の病気で悩む人が増えないよう、ゆくゆくは未病で過ごせる食事や環境作りに関与した仕事をしたいと考えています。

また、既存の医学部や看護学校で、もっと詳しく代謝や栄養について教育していって欲しいです。そうすることで、より西洋医学と分子整合栄養医学の考えがまとまり、寄り添った密な治療が施せる医療環境が整うと思うからです。

「you are what you eat」「わたしたちは食べたもので出来ている」のです。

今回、初めての投稿で自分の思いを書き連ねただけになりましたが、最後まで読んでいただきありがたい気持ちで溢れています。

2017年4月11日
nao

☆お知らせ☆

あなたもNaoさんのようにご自身の「治療体験記」を書いてみませんか?分子栄養学のポータルサイトでは、記事を書いて出さる方(ライター)を募集しています。詳細はこちらをご覧下さい。一般人の方でも医療関係者の方でも、立場や経験は問いません。