亜鉛の基本情報

名称 亜鉛
化学記号 Zn
化学構造 亜鉛アセチルアセトネート水和物
生理作用 ・DNAやタンパク質の合成に関与し、細胞の新生を促す
・200種以上の酵素の構成成分となり、酵素反応を円滑に行う
・皮膚や骨格の発育を維持する
・味覚や嗅覚を正常に保つ
・インスリンの構成成分となる
・生殖機能を維持する
多く含まれる食品 カキ、かに、ウナギ、ホタテ、豚レバー、カシューナッツ、たらこ、アーモンド、高野豆腐など
欠乏症状 肝胆道疾患、免疫機能低下、味覚障害、皮膚炎、脱毛、子供では成長障害

亜鉛に関するポイント

亜鉛は人体に約2gあります。推奨量は18~69歳男性で10mg、18~69歳女性で8mgです。上限量は18~29歳男性で40mg、30~69歳男性で45mg、18~69歳女性で35mgです。

亜鉛の体内吸収率は約10~30%です。亜鉛の吸収率は、摂取した亜鉛の量によって変わります。また、亜鉛と一緒に摂取した鉄や銅の量にも影響されます。

亜鉛はテストステロン(男性ホルモン)の代謝に欠かせない栄養素で、亜鉛不足は前立腺(ぜんりつせん)の障害を招きます。亜鉛が不足すると、男女共に性欲が低下したり、生殖機能に障害が出る場合があります。

亜鉛は、DNA・タンパク質の合成や細胞分裂に必要です。わずかに不足があっても、正常なDNA合成やタンパク合成、細胞発育が妨げられる場合があります。

また、亜鉛は免疫力を高めてくれる栄養素のひとつです。そのため、亜鉛が欠乏すると、免疫力の低下を招くことにもなります。

亜鉛は、普通に食事をしていれば不足することはありません。しかし、亜鉛は尿や汗の中に排泄されやすいミネラルです。また、インスタント食品やファーストフードに偏った食事をしている人、ダイエット中の人では、食べ物から摂取できる亜鉛が少ないため、亜鉛が足りなくなることがあります。

また、成長期の子どもで亜鉛の消費量に対して摂取量が足りない場合や、高齢者などで食事の量が少ない人では、亜鉛が不足してしまうことがあります。

穀類や豆、野菜、玄米、海藻といった植物性食品に含まれる食物繊維やタンニン、フィチン酸などは、亜鉛の吸収率を低下させます。そのため、亜鉛を効率良く摂取するためには貝類や肉、魚などの動物性食品を多く摂取すると良いです。

また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂ると吸収しやすくなります。したがって、牡蠣(かき)にレモンをかけて食べるのは、非常に理にかなっています。

亜鉛は現代人が最も不足しているミネラルのひとつです。分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学の治療では、毛髪メタル検査や尿中メタル検査などから、マグネシウムや亜鉛が欠乏を認めることが多いです。そのため、健康の増進や病気の回復を目的として、亜鉛を積極的に摂るように勧められることがあります。

亜鉛の歴史

1746年にドイツ人の化学者であったアンドレアス・マルクグラーフは、化合物から亜鉛を分離することに成功しました。

亜鉛のサプリメント(参考)