ビタミンCの基本情報

名称 ビタミンC
化学名 アスコルビン酸
化学構造 アスコルビン酸
活性型 アスコルビン酸(還元型)、デヒドロアスコルビン酸(酸化型)
生理作用 ・抗酸化作用・コラーゲンの形成
・生体物質の代謝
・コレステロールの代謝
・アミノ酸の代謝
・発がん物質であるニトロソアミンの生成の抑制
・ビタミンEの再生
多く含まれる食品 果物、野菜、イモ類、特にアセロラが多く含まれている
欠乏症状 ・壊血病(かいけつびょう:初期症状として倦怠感や疲労感、食欲不振や筋肉痛など。進行すると歯肉の膨張や出血、斑状出血(はんじょうしゅっけつ)や骨膜下出血(こつまくかしゅっけつ)、貧血など。)
・子供の場合は骨の発育の遅延

ビタミンCに関するポイント

ビタミンCの1日あたりの推奨量は成人で男女共に100mgとされています。妊娠中の女性は110mg、授乳中の女性は145mgとされています。

通常の食事をしていればビタミンCを過剰に摂取してしまう心配はありません。しかし、ストレスや風邪、喫煙、副腎疲労(ふくじんひろう)などによって、体内のビタミンCが不足することがあります。

ビタミンCは副腎で分泌される「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモン(副腎皮質ホルモン)の合成に関わっています。また、ビタミンCは副腎に多く存在します。

そのため、副腎疲労症候群(ふくじんひろうしょうこうぐん)の人は、ストレスや乱れた食生活などが原因でビタミンCが不足し、副腎の機能が低下していることが考えられます。分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学による治療では、副腎疲労症候群の人に対して高濃度ビタミンC点滴を行ったり、ビタミンCサプリメントを積極的に摂取するようアドバイスがなされたりすることがあります。

また、分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学では、高濃度ビタミンC点滴を行い、体内のビタミンCの濃度を高めることで、抗酸化作用や抗ガン作用、免疫力の強化を図ることがあります。特に酸化ストレスが多い人やがんの人に対して、健康の増進や症状の改善を狙って高濃度ビタミンC点滴が実施されることが多いです。

また、「安全なアマルガム除去」を行っている歯科医院では、アマルガムの除去中に生じた活性酸素を減らすために、治療中の患者に対して高濃度ビタミンC点滴を行う場合があります。

ビタミンCのサプリメントは、一度に大量を摂取すると下痢をしてしまうことがあります。また、体内で過剰になったビタミンCは、尿から排せつされてしまいます。そのため、ビタミンCのサプリメントを摂取するときは、少量(下痢をする直前の量まで)をこまめに摂取するのが良いとされています。

また、ビタミンCには、腸のぜん動運動を活発化させる働きがあります。そのため、便秘になっている人がビタミンCを適量を用いることでぜん動運動を回復させ、正常な便通を促すことが期待できます。

ビタミンCの歴史

ビタミンCの発見には壊血病(かいけつびょう)という病気と深いつながりがあります。壊血病は体重の減少、貧血や脱力感、感染症にたいする抵抗力の低下といった症状が起こる病気です。この病気は大航海時代に多くの海賊や船員の命を奪ったことで有名な病気です。

長い間回復方法が見つからなかった中、1747年にジェームズ・リンドという海軍医が、毎日オレンジ2個とレモン1個を食べさせることで病気の回復に成功しました。レモンやオレンジといった柑橘類が壊血病の治療に有効であることがわかったのです。

1919年にイギリスのドラモンが、オレンジの果汁から発見した壊血病予防因子を水溶性C因子と名付けたのち、「ビタミンC」と呼ぶことが提唱されました。

ビタミンCのサプリメント(参考)