ビタミンB9の基本情報

名称 ビタミンB9
化学名 葉酸、ビタミンM、プテロイルグルタミン酸
化学構造 葉酸(ビタミン9)
活性型 テトラヒドロ葉酸(THF、FAH4)、L-5-MTHF(L-5-メチルテトラヒドロ葉酸)
生理作用 ・赤血球の合成、貧血を防ぎ、腸管の細胞の生成・タンパク質の合成に働く
・DNAやRNAの合成に働き、細胞分裂や発育を促す
・胃腸粘膜の機能を正常化する
・葉酸回路、メチレーション回路での酵素反応で補酵素(ほこうそ)として働く
多く含まれる食品 レバー、ほうれん草やかぼちゃなどの緑黄色野菜、大豆、果物など
※粉ミルクなどに「葉酸添加」と表記されているのは人工の葉酸であることが多い
欠乏症状 貧血、神経障害、消化器障害、動脈硬化、胎児の神経管閉鎖障害:二分脊椎症(にぶんせきついしょう)、無脳症(むのうしょう)、口蓋裂(こうがいれつ)など

葉酸に関するポイント

葉酸の1日あたりの摂取量は、成人の男女で共に約200µgとされています。妊娠中の女性は、400µgとされています。葉酸は細胞の生成や血液の合成に深く関わるため、妊娠中・授乳中の女性や貧血気味の人は意識して摂りたい栄養素です。

葉酸は水溶性のビタミンであるため、加熱調理を行うと栄養分が失われたり、時間の経過による「酸化」で成分が低下してしまうことがあります。

また、葉酸は、お酒を大量に飲むことで吸収が阻害されてしまいます。

葉酸は欠乏すると、「メチオニンサイクル(メチオニン合成回路)」で合成されるホモシステインの濃度が高まるため、動脈硬化(どうみゃくこうか)のリスクが高まります。葉酸に加え、ビタミンB12が欠乏することでも動脈硬化の危険性は高まります。

葉酸は加熱しない生の葉物野菜や緑黄色野菜から摂取することが良いとされています。

サプリメントから葉酸を摂取する場合は、「葉酸(Folic Acid)」ではなく、活性型の葉酸である「メチルテトラヒドロ葉酸(5-MTHF)」を摂取するように指導する医師がいます。詳細はメチレーションの章をご覧頂くか、主治医に確認しましょう。

葉酸の歴史

葉酸は1941年に乳酸菌の増殖因子として、ほうれん草の葉から発見されました。そのため「葉酸」とよばれています。

葉酸のサプリメント(参考)