バリンの基本情報

名称 バリン
略号 Val
化学構造 バリン:中性アミノ酸のうち脂肪族アミノ酸に分類される
生理作用 ・筋肉強化、疲労回復、成長促進。
・血液中にある窒素のバランス(体内に取り込まれるタンパク質と排出される窒素のバランス)をコントロールするのに貢献する。
・アンモニアの代謝を改善する。
多く含まれる食品 レバー、牛肉、落花生、レンズ豆、ゴマ、プロセスチーズなど
欠乏症状

バリンに関するポイント

バリンは、成人で体重1kg当たり、1日26mg必要です。

少しの甘みがあるので、食品添加物として調味料や、即席スープ、漬物などに活用されています。

また、バリンは医薬品の「総合アミノ酸製剤」に含まれ、食欲不振の改善を目的として使用されることがあります。病院では手術前後のアミノ酸補給のため、静脈注射や点滴などに使われています。

バリン、ロイシン、イソロイシンの3つの必須アミノ酸を合わせてBCAA(分岐鎖アミノ酸:ぶんきさあみのさん)といいます。

BCAAは、側鎖(そくさ)というアミノ酸の分子構造がほぼ同じ形をしています。

BCAAは、筋肉の主要な成分で、他のアミノ酸と異なり、筋肉内で分解・代謝される特徴を持っています。

したがって、BCAAを摂取することで骨格筋のタンパク質合成を促進したり、タンパク質の分解を抑制することができます。激しいトレーニングによって起こる「筋肉の損傷」を抑える効果も期待できます。また、BCAAは、手術後の輸液などに使用される場合があります。

難病指定されている「メープルシロップ尿症(MSUD)」の人に対して、BCAAサプリメントは禁忌(きんき)とされています。

メープルシロップ尿症の人は、BCAA由来の分枝鎖ケト酸を分解する「酵素」の活性が弱いために、BCAAや分枝鎖ケト酸の血中濃度が高くなります。詳細は、主治医に確認しましょう。

バリンの歴史

1856年、ゴルプ・ベサネッツが膵臓の抽出物から発見しました。

バリンのサプリメント:BCAA(参考)