トリプトファンの基本情報

名称 トリプトファン
略号 Trp(中性アミノ酸-複素環アミノ酸)
化学構造 トリプトファン
生理作用 トリプトファンは5-HTPという代謝物質を経て、強い抗ストレス作用のあるセロトニンや睡眠ホルモンのメラトニン、脂肪分解作用のあるナイアシンなどに変換されます。また、人体の恒常性(こうじょうせい)の維持に重要な役割を果たす神経伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ)やホルモンを作る際の原料として利用されます。
有機酸検査の項目にある「キノリン酸」は、トリプトファンから代謝されます。
多く含まれる食品 肉、魚、大豆製品、乳製品など
欠乏症状 不眠症などの睡眠障害、うつ病、疲労感など

トリプトファンに関するポイント

トリプトファンは肉や魚などたんぱく質に含まれています。通常の食生活をしている限り、不足することはありません。しかし、ダイエットや偏食、食生活の乱れ、腸内環境の悪化などで、トリプトファンは不足することがあります。また、ベジタリアンの人は、トリプトファンが不足する傾向が高くなります。

女性の場合、生理周期によりセロトニンの分泌が減少する時期があります。このため、女性はセロトニンの分泌力は、男性の約半分だと言われています。特に、生理前にイライラやヒステリーなどが生じやすいのは、トリプトファンからセロトニンがうまく合成できないためだと考えられています。

トリプトファンの歴史

トリプトファンは、1901年にフレデリック・ホプキンズによって牛乳の成分から発見されました。

徳川家康の時代に活躍し、「天下のご意見番」として知られている大久保彦左衛門(おおくぼひこざえもん)は、常にカツオ節を持ち歩き、合戦などで疲れたときにカツオ節をかじって体力をよみがえらせていたといいます。

カツオ節にはトリプトファンが豊富に含まれています。トリプトファンが生成するセロトニンのおかげで、彦左衛門は機知に富み、自信に満ちた人物であったと伝えられています。

トリプトファンのサプリメント(参考)