飽脂肪酸の基本情報

名称 飽脂肪酸
化学構造 分子の炭素鎖に二重結合がないものが飽和脂肪酸
生理作用 ・血液中の中性脂肪を増やす働きやコレステロールを増やす
・エネルギーを生成する
・脳出血を予防する
多く含まれる食品 バター、牛脂、ラード、ショートニング、チーズ類など
欠乏症状 血管がもろくなり、脳出血や脳卒中のリスクが高くなる

飽和脂肪酸に関するポイント

脂肪は、脂肪酸(しぼうさん)とグリセリンから成っています。そして、脂肪を構成する脂肪酸には「飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)」と「不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)」があります。

共に炭素が連結している分子構造をしています。炭素に二重結合がないものが飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)で、炭素に二重結合が2つ以上あるものが多価不飽和脂肪酸(たかふほうわしぼうさん)です。

飽和脂肪酸は、ヒトにとっては重要なエネルギー源となります。飽和脂肪酸などの脂質は、1gあたり約9キロカロリーのエネルギーを生産することができます。

余分なエネルギーは脂肪として貯え、エネルギーが十分備わっていないと判断すると、体は脂肪をエネルギーに変換します。しかし、摂取しすぎると、余った脂肪もエネルギーに変換することができなくなり肥満になってしまいます。他には、動脈硬化などの生活習慣病のリスクが高くなります。

厚生労働省では、飽和脂肪酸の摂取を、成人男性・女性共にに全カロリーの4.5%~7%までに抑えるように推奨しています。たとえば、1日あたり1,300カロリーを摂取しているなら、58.5~91カロリーが飽和脂肪酸の摂取目安となります。

反対に、飽和脂肪酸の摂取が少なすぎると脳出血のリスクが高くなります。飽和脂肪酸は、バランスよく摂ることが大切です。

飽和脂肪酸の歴史

脂肪酸の研究は1800年代から始まったといわれています。

1813年~1823年にかけ、ミシェル・ユージン・シュヴルールによって、脂肪は脂肪酸とグリセリン(グリセロール)に分かれるが判明しました。