マンガンの基本情報

名称 マンガン
化学記号 Mn
化学構造 過マンガン酸塩:酸化力が非常に強く、化学用酸化剤、漂白剤、医療用殺菌剤などに使用される
生理作用 ・骨や皮膚の形成を促進する
・糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く酵素を構成する
・インスリンの合成
・神経の機能を高める
・体内を酸化から守る
多く含まれる食品 しょうが、玉露、しじみ、油揚げ、玄米、ライ麦パン、栗、モロヘイヤ、あしたば、玄米など
※植物性の食品を中心に多く含まれている
欠乏症状 成長阻害、骨格異常、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、生殖能力の異常、糖質や脂質(糖尿病、脂質異常症)の代謝の異常などが生じる。通常の食事をしている限り、マンガンが不足や過剰になることはない。

マンガンに関するポイント

マンガンは、人体に約15mg含まれています。全体のうち25%が骨に存在し、残りは肝臓やすい臓、腎臓(じんぞう)などの臓器に存在します。

食事から摂取したマンガンは、胃酸によって2価のマンガンに変化し、腸管細胞による酸化を受けて3価のマンガンとなります。そして、腸管から吸収されます。その後、肝臓に運ばれ、胆汁(たんじゅう)中から腸管に分泌され、ほとんどが糞便として排泄されます。

マンガンの吸収率は0.5-3%と低いです。マンガンとカルシウムや鉄は吸収率が反比例し、カルシウムや鉄を多く摂れば、マンガンは不足していきます。病気の治療など特別な目的がない限り、カルシウムや鉄だけが強化された食品やサプリメントによって、食生活のバランスが偏(かたよ)ると、マンガン不足を招く可能性があります。

マンガンはインスリンの合成に関わっているため、マンガン不足は糖尿病につながる恐れがあります。

過剰症として疲労や不眠、神経病, 精神障害、中枢神経系障害、生殖能力の低下、免疫力の低下、腎炎(じんえん)、膵炎(すいえん)、肝障害があります。しかし、通常の食事をしていればとり過ぎる心配はありません。

マンガンの歴史

1774年スウェーデンのK・W・シェーレによりその存在が確認されました。

マンガンのサプリメント(参考)