リシンの基本情報

名称 リシン(リジン)
略号 Lys
化学構造 リシン:α-アミノ酸のひとつで、側鎖に 4-アミノブチル基を持つ。
生理作用 ・肝機能、免疫力の強化
・カルシウムの吸収促進
・疲労回復
多く含まれる食品 鶏肉、豚肉、卵、乳製品(牛乳、チーズ)、魚介類(マグロ、サバ、サワラ)、豆類(大豆、きな粉、納豆)など
欠乏症状 めまい、嘔吐、貧血、ペラグラなど
※リシンが欠乏すると、ビタミンB3であるナイアシンが不足してしまう。その結果、ペラグラ(ニコチン酸欠乏症候群)にかかるリスクが高まる。

リシンに関するポイント

リシンの1日あたりの必要量は、1~1.5gです。

リシンは動物性タンパク質に多く含まれ、植物性タンパク質は少ないです。そのため、米や小麦、トウモロコシなどの穀類から十分な量のリシンを補うことは難しいです。

家畜に与える飼料には穀物が多く含まれているため、動物の成長に必要な必須アミノ酸が不足しています。そこで、家畜の成長を促すためにリシンなどが添加されることがあります。

高齢者や女性は骨粗しょう症を予防するのに、カルシウムと一緒にリシンを摂取すると、カルシウムの吸収効率が良くなります。

リシンが欠乏すると肝臓の機能に影響が出て、血中の飽和脂肪(ほうわしぼうさん)やコレステロールが増えやすくなることが分かっています。特に、中高齢の男性は、若い人と比較して、よりたくさんのリシンを摂取することが推奨されます。

また、「単純ヘルペス」になりやすい人は、体内のアルギニンとリシンのバランスが崩れている可能性があります。アルギニンとリシンの割合は1:4が望ましいとされています。しかし、高齢者や野菜中心の食事をとっている人では、リシンの割合が少なくなる傾向にあります。

アルギニンの量がリシンより多くなると「ヘルペス・ウイルスの働きが活発になる」傾向が高くなります。ヘルペスを予防するにはアルギニンよりリシンの量が多くなるようにした方が良いでしょう。

リシンと同じ呼び名で「リシン(トウゴマやヒマと呼ばれる)」から抽出される毒性タンパク質があります。ひまし油が取れる「ヒマ(トウゴマ)」の種から精製されるタンパク質ですが、これには強い毒性があることが知られています。

同じ「リシン」でも、英語のスペルはlysineとricinで異なるため、アミノ酸の「リシン」と間違わないようにしましょう。

リシンのサプリメント(参考)