クロムの基本情報

名称 クロム
化学記号 Cr
化学構造 クロム化合物
生理作用 ・インスリンの働きを助け、正常な糖代謝を維持する
・糖質代謝、コレステロール代謝、結合組織代謝、たんぱく質代謝に関わる・糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防に役立つ
多く含まれる食品 牛肉、レバー、あさり、シジミ、きのこ、あおさ、干しひじきなど
欠乏症状 ・インスリン感受性の低下による糖尿病
・脂質の代謝低下による高血圧や動脈硬化
・窒素代謝異常、体重減少、末梢神経障害、角膜障害、昏迷(こんめい:身動きせず、話しかけても応答がない状態)など

クロムに関するポイント

クロムには、糖質を分解してエネルギーに変える働きがあります。また、血糖を下げるインスリンの働きを促進する作用があります。こうした働きによって正常な糖質代謝を促進し、血糖値を安定させます。 糖尿病の予防にも繋がります。

脂質代謝では、脂肪酸やコレステロールの合成を促進する働きによって代謝を活発にし、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常範囲に下げます。また、ドロドロの血液をサラサラにする作用があります。

高血圧、動脈硬化の予防に役立ち、結合組織代謝、たんぱく質代謝の維持に関係しています 。

クロムは、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が上がります。

しかし、シュウ酸と一緒に摂ると吸収が阻害されてしまいます。シュウ酸は、ほうれん草や里芋に多く含まれています。こうした食品は「アク抜き」をすれば問題ありません。 

通常の食事から摂取されるクロムは、毒性の低い3価クロムです。クロムの吸収率は2~3%と低く、過剰症が問題となることは滅多にありません。

一方で、クロムのサプリメントを摂る場合は注意が必要です。1日あたり600~1000 µgのクロムのサプリメントを長期間継続して摂取すると、吐き気や下痢、頭痛、不眠などの健康被害が生じる場合があります

クロムの歴史

1797年にフランスのルイ=ニコラ・ヴォーグランによって、シベリア産の紅鉛鉱(こうえんこう:別名クロム酸鉛)から発見されました。ルネ=ジュスト・アユイが、ギリシャ語で「色」という意味のchroma(クロマ)から命名しました。

クロムのサプリメント(参考)