塩素の基本情報

名称 塩素
化学記号 CI
化学構造 強い酸化力を持つ二酸化塩素
生理作用 ・胃液の塩酸(HCI)の成分となる
・タンパク質の消化を促進し、pHの調節や殺菌に働く
・血液の浸透圧を維持する
多く含まれる食品 漬物、干物、しょうゆ、みそなどの調味料(特に食塩)、梅干しなど
欠乏症状 胃液の酸度の低下で起こる消化不良や食欲不振、(まれに)乳児では成長障害、毛髪や歯が抜けるなど

塩素に関するポイント

塩素は体内に約150gあります。タンパク質を分解する酵素(こうそ)であるペプシンの働きを活性化し、タンパク質の消化を促します。

また、塩素は、胃や体内、血液のpH(ハーベー)のバランスを調節したり、膵液(すいえき)の分泌を促進したり、肝臓の機能を向上させたり、老廃物の除去をしたりしています。

塩素の栄養所要量は決められておらず、また、過剰症は特にありません。しかし、塩素の摂取は、ほとんどがナトリウムと結合した食塩の形で行われるため、塩素が含まれる食塩や食べ物の取りすぎは高血圧を招くとされています。

塩素の歴史

塩素は、1774年にスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレによって発見されました。シェーレは、塩酸を二酸化マンガンで酸化するとき、黄緑色の気体が発生するのを確認しました。その後、1810年にイギリスのH・デービーが「塩素は新しい元素である」ことを結論づけ、ギリシア語で黄緑色を意味するchloros(クロロス)にちなんで命名しました。