栄養療法のドクターと患者

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学の重要なポイントをまとめました。これを読めば誰でもすぐに分子整合栄養医学のことが分かります。

60兆個の細胞を強化し、自然治癒力を高めて病気を治す

分子整合栄養医学では、栄養素を十分に取ることで細胞レベルで全身を強化し、自然治癒力や免疫力を高めることで病気を治します。

臓器別的、疾患別、投薬治療を主軸とする従来の西洋医学的な考え方ではなく、「身体はすべて繋がっている」という考えのもとに、横断的な解決アプローチを図るのが分子整合栄養医学です。その際に着目するのが、私たちの身体を構成している60兆個の細胞です。

栄養素が不足していると、体を構成している細胞がスムーズに働くことができなくなります。すると、生命活動を維持するのに必要なエネルギーを作ったり、病原菌やウイルスと戦かったり、有害物質を体の外に排出したりすることができなくなります。こうした状況が何度も繰り返し生じると、体は負担に耐え切れずに病気になってしまいます。

そこで、分子整合栄養医学では、体に不足している栄養素を補うことで、病気に負けない体を作ることを目指します。

体に不足している栄養素を特定する手段として「血液検査」が用いられます。血液検査の結果から、タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が不足していないかを読み取ります。このとき、不足している栄養素をどのくらい摂取する必要があるかは個人ごとに異なります。

あなたにとって最適な栄養素の分量である「至適量(してきりょう)」を決めるには「個体差」を把握する必要があります。個体差は個人の遺伝形質や代謝能力、検査の結果、生活習慣、食事、既往(きおう:過去にどんな病気をしたか)、性別、人生観などを総合的に考慮して判断されます。

なるべく薬を使用せずに治療を進める

オーソモレキュラー医学では、なるべく薬に頼らないで病気を治すことを試みます。既に患者が薬を服用しているときは、徐々に薬の量を減らし、最終的に薬に頼らなくても生活できることを目標にする場合があります。

薬に頼らなくても病気が治せるよう、普段の食事を見直して、食べ物から十分な栄養素をとるように指導がされます。

サプリメントや点滴は栄養素を効率的に摂取するための手段

病気を改善するのに必要な栄養素を食事だけで補うのが難しい場合には、サプリメントや点滴を用いて、栄養素を補給する場合があります。

サプリメントや点滴は、病気を治すために多量の栄養素が必要になった際に、それらの栄養素を合理的に得るための手段として認識されています。サプリメントを摂取することや点滴を行うことはあくまでも手段であり、「目的」ではありません。

もし普段の食生活が不健康だったり、栄養素に偏りがある場合には、食事の内容を見直すことから始めてみましょう。また、普段の食事から摂取している栄養素が、胃と腸できちんと消化・吸収できているかを確かめることも大切です。

あなたの体の主治医はあなた自身

分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学は基本的に自費治療となります。高いお金を払って実施した検査結果を、あなたが自分で読めるようにしておけば、数値が改善しているかどうかが分かり、治療の進み具合が良好かどうかを自分で感じ取ることができるようになります。

そのためには、医師やカウンセラーばかりに頼るだけではなく、あなた自身が日頃から情報を収集し、栄養療法の勉強をするのが望ましいです。

分子整合栄養医学に対する詳しい知識があれば、自分の病気を治すための治療計画を立てやすくなります。また、検査の優先順位や予算を決めたり、主治医と相談したりする際に、あなた自身の考えや意見を伝えることができます。

分子整合栄養医学によってどのように治療を進めていくのか、最終的なゴールをどこに設定するのか、どのような検査をどういう順番で行うのか、なぜサプリメントを摂る必要あるのか…こうしたことを、あなた自身が理解し、納得した上で治療を行うと、病気の回復スピードが早まることが期待できるでしょう。

また、栄養療法に関する知識を得る過程で、あなたの病気を治すための選択肢がたくさんあることに気がつくでしょう。その上で、分子整合栄養医学があなたにとって最善の方法かどうかを、改めて考え直すことができます。

自分で自分の病気を治すためのきっかけとして、分子整合栄養医学やオーソモレキュラー医学を勉強してみて下さいね。