糖質革命
櫻本 薫・櫻本美輪子
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栄養療法の観点から糖質制限に着目し、「低血糖症」についてフォーカスを当てている書籍です。

癌、糖尿病、うつ、アレルギー、花粉症、高血圧など、あらゆる体調不良(不定愁訴)の原因は、低血糖にあると解説しています。

筆者の櫻本医師は、外科代謝領域における研究経験もあるため、栄養療法という専門性の高い分野を多角的、且つ、論理的に捉えており説得力があります。慢性疾患の元凶はズバリ糖質と言い切るところも実に興味深いです。

現代人のほとんどが低血糖であるとし、癌、鬱、糖尿病にになってしまう寸前の状態である「低血糖」を防ぐべく糖質制限を提唱し、グリコーゲンの貯蔵・分解、糖新生を含めた糖代謝、ケトン体、インスリン過剰分泌を起因とする副腎疲労やホルモンバランスの崩れなど、重要な情報が簡潔に網羅されている点も良いです。

玄米や果物など、一般的に身体に良いと信じられている食品に関しては、ドクター自らがその食品を摂取した上で血糖を測定。玄米に関しては、白米と同様に血糖値を上げる事を明白に示しており、自身でエビデンス、データの裏付けを取っています。

随所にコラムも設けられていて、栄養療法に関する著者の博識ぶりや守備範囲の広さを伺わせる内容に仕上がっており、糖質制限を極めて中立的な立場からコンパクトに纏めている点は秀逸です。

何となく体調が思わしくない、不定愁訴に悩まされている…など、具体的な症状が出ていない方にも納得の情報が盛り沢山。

糖質制限を実践している人にとっては導入本として最適な一冊です。