先日、近所のスーパーで食材の買い出しをしていたら
レジ打ちの人が外国人の人に英語で質問され困っている光景に出くわしました。

その外国人は中華系の女性で、ベビーカーに小さな赤ちゃんを乗せ
カゴには大量の食材が入っていました。

  • レジ打ちの人は日本人。
  • 質問しているのは中華系の外国人。

両方とも非英語圏の人たちなので、
片言の英語でやり取りしてる様子なのですが
明らかに会話が成り立っていない雰囲気です。

レジ打ちの人も会話が通じず大変困っています。
私は食材の選択を終えて、レジに並ぼうとしていた時だったので
その外国人の人に近づいて、話しかけてみました。

英語での会話

私:
「May I help you? (どうされましたか~?)」
「Are you looking for anything particular? (何かお探しです

女性:「Oh, yes. I need XXXXX.」(はい、○○を探してるんです)

私: 「Excuse me? Are you looking for…」(え、何を探してるの?)

女性:「Pork…Pork…leg foot…」(豚肉、豚肉… 足…)

私: (一瞬間をおいて)「Aah! Pig’s feet」


この方、豚足をずっと探していたのね~、オーイエー(*´Д`)!

トンソク
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私: 「この方、豚足を探してるそうです。」

レジ:「え!? トンソク。な、ないです。置いてないです。」

私: 「ですよね…」

豚足は見かけない。

そのスーパーは都内でチェーン展開する中~高価格帯のお店でしたが、豚足を売っているのは一度も見た事がありません。

この地域には大使館などもあり、
居住者や旅行者の外国人も多く見られる場所ですので
彼らのニーズに合うよう、パスタや菓子、ワインやハム・チーズ類などは輸入製品は商品ラインナップも多く、当たり前のように陳列されています。


しかし、考えてみれば、お肉コーナーで豚足はみたことがない。


中華系の外国人女性はとても洗練されていて、礼儀正しい方でしたが
まだ日本に来て間もないらしく、一般スーパーに豚足がないことを少し不思議がっているようにも見えました。
東京で生活する上で、豚足は日常生活に登場しません。(少なくとも私も場合は)

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学べることは多い

ここで、「豚足なんか、普通のスーパーで売ってるわけないでしょ。」と笑いのネタにして終わらせることは簡単ですが、実はこのエピソードからは重要なことが学べます。


まず、豚足を料理して食べるというその行為自体が尊敬に値する。

一部の地域を除き、日本では豚足は決してメジャーな食べ物ではなく
好き嫌いも分かれる食材ですから、日頃から料理して食べているという方は少ないです。

私も栄養療法の勉強会で、栄養解析や食事指導についてドクターやカウンセラーの方から直接話を聞く機会は多いですが、未だかつて「豚足」を勧めている方には出会ったことがありません。


仮に、私の目の前に豚足を差し出されても、どうやって処理していいか分かりません。

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レジで並んでいた外国人の彼女は、
豚足の料理の仕方は勿論のこと、調理道具や調味料も持っていたはずです。
新鮮な豚足とそうでない豚足の目利きもできたかもしれません。

まだ小さい赤ちゃんをベビーカーに乗せていましたから、
家事にかける時間も短くして、パパッと手際よくこなさなければいけません。
明らかに、普段から豚足を料理し慣れているのだと想像できます。


我が国日本では、「豚足」から発せられるイメージは「沖縄」でしょう。

沖縄の豚足煮込み(足ティビチ)というのがあるそうですが、
残念ながら私は食べたことがありません。

煮付けやおでん、沖縄そばの具などとして日常的に食べられています。

けれど、どうしても沖縄限定の食べ物というイメージが先行し、
旅行に行った時や沖縄料理のレストランにいった時にチョイスするものであって、まさか自分が料理するなんてことは考えません。

ロイシンとアルギニンが豊富な豚足

豚足は非常に優れた食材であることがわかりました。

ロイシンの宝庫です。
ロイシンは筋肉の合成を促すシグナルを発し、 同時に筋肉をつくる材料にもなる働きがあります。

ネットで調べてみますと、豚ロース100gに含まれているロイシン1500mgに対し、豚足のゼラチン質には2900mgと、2倍近い量のロイシンがあるそうです。

また、豚足のゼラチン質にはアルギニンも含まれています。
アルギニンは成長ホルモンを促進し、筋肉合成に関与する重要なアミノ酸です。

豚足のゼラチン質100gには7900mgのアルギニンが含まれ、これは豚ロースの6倍以上もの量なのだそうです。

加えて、豚足を25g食べると、1日に必要なコラーゲンを簡単に賄えることができるとのこと。


調べてみるまで、豚足のプルプルした所は脂肪分の塊だと勘違いしていたのですが、実はゼラチン質なんですね。

筋力低下を防いだり、老化を防止することに貢献してくれそうです。

ゼラチンはたんぱく質の塊ですから、意識して摂取したい食材です。

ゼラチンのアミノ酸組成
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ニッピコラーゲンより引用

豚足を料理して食べようと思ったら、まず豚足を入手することからスタートしなければいけません。
これは、普通の街では結構ハードルが高いと思います。

現代ではネットで何でも簡単に他に入るようになり
試しにアマゾンで調べてみたらやっぱり豚足ありました。


スーパーで遭遇したほんの些細な出来事ですが
「豚足」を巡り、色々と学ぶことが多い一日となりました。

中華圏のみならず、沖縄や鹿児島など旧琉球王国の文化を色濃く受けた地域に根差した食材として、今でも愛されているのも素晴らしいことだと思います。

読者の方で日頃から豚足を料理して食べているという方がいましたら
お勧めの食べ方や料理方法など、良かったら教えて下さいね。

P.S.
今回、思いがけず出くわした、外国人との「豚足」を巡るエピソード。

片言であっても、英会話が出来なければこうした体験をすることはできませんでした。

私は栄養療法で外国人の講師をお招きする際の一切のコーディネイトを引き受けているので、ベン・リンチやジャック・チャレム、ウィリアム・ウォルシュといった方々と直接お話ししたり、メールでやり取りする機会も多いです。

最近では、外国人の方からアマルガム除去やオーソモレキュラー医学について問い合わせを受けるクリニックも多く、そうした患者さんへのフォローもしています。

そうした外国人というのは、英語圏の方のみならず、非英語圏の人であったりすることもあります。

特に、日本という彼らにとっての異国に居住しながら、オーソモレキュラー医学や統合医療を実践したいと希望するほど健康意識の高い方たちですから、往々にして教育水準や情報リテラシーのレベルは高く、英語も達者な方が多いです。

これからの日本の将来的な環境の変化を鑑みれば、
言わずもがな、様々なバックボーンを持った人同士が、
英語で意思疎通を図る必要性に迫られることは、
日常生活と臨床現場の両方で増えるはずだと確信しています。

学会のお手伝いをしていて一番残念に感じるのは、
ジャックやウォルシュが来日して、色々と質問したいのだけど英語ができなくて、モジモジしている方をよくお見かけすることです。

特別来日したのを聞きつけ、遠方からわざわざお土産まで買ってきて下さったのに、彼らに直接手渡さずに、「私は英語できないから、奥田さんから渡してあげて下さい」と参加者の方から託されたことも一度きりではありません。

ジャックやウォルシュは、「折角お土産まで持ってきてくれたのに、来てくれないだなんて残念だ。英語ができなくても話しかけて欲しい。」と異口同音に語っていました。

ドクターの場合も同じで、人並み以上に英語で話せる方が多いにも関わらず、「受験英語しかできないから~。」と言って謙遜される方が大半です。
(でも、いざ必要に迫られて話始めると、コミュニケーションは問題ないほどバッチリです!)


日常会話や臨床現場で、外国人と楽しくやり取りができるよう、
また、自分で聞きたいことが質問できるよう
使える英語を教えて欲しいという問い合わせ何件かありましたので
ご要望が多ければ勉強会を開催したいと検討しています。

もし英語の勉強会に参加したい方がいましたら
どういうことを知りたいかリスエストを送って下さいね。

秋は勉強をスタートさせるのに最もいい季節です☆