本日、東京にて第2回 福岡伸一 特別アカデミーを開催しました。
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今回もこのアカデミーのために、全国各地から医科の先生にお集まり頂きました。
ご参加頂きました先生方、誠にありがとうございました!

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講義内容はキノリン酸だよ。

事前に告知していましたとおり、今回のテーマは「キノリン酸」です。

前回アカデミーに参加された先生に、次はどんなテーマで福岡先生に講義をして欲しいか意見を募ったところ「キノリン酸」というリクエストを頂きました。

超マニアックなテーマではありますが、福岡先生は長年トリプトファンの代謝研究に従事してこられ、キノリン酸ノックアウトマウスの論文も出されていることから講義をお願いしました。

当初、キノリン酸の話をして欲しいとお願いしたとき、
福岡先生ご自身も「キノリン酸の話なんて聞きたい人がいるんだ!」と驚かれていました(´∀`)

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のっけから試験がスタート!

というわけで、今回は開始早々いきなり福岡ハカセから問題が出されました。

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解答用紙は福岡先生が教鞭を取られている青学の専用用紙。
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どんな問題が出されたのかは秘密ですが、
皆さん一生懸命に解答されていました!
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怪しい粉の正体は!?

この白い粉を当てるクイズも行いました。
アミノ酸の味当てクイズです。
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カップに入っているのは3種類のアミノ酸とキノリン酸。

写真では少し分かりずらいかもしれませんが、
それぞれのアミノ酸の粉をよ~く見ると、パウダーの形状がそれぞれ違うのが分かります。

サラサラしているものもあれば、しっとりしているものもあり、
結晶化しているものもあれば、粒子が大き目のものもあります。

アミノ酸は化学構造の違いにより、
旨み、甘み、苦み、酸味があります。

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日頃から臨床でアミノ酸サプリを採用している先生でも
100%純正のアミノ酸やキノリン酸の粉を舐めるのは初めてという方がほとんどでした。
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アミノ酸のサプリを普段から飲んでいる人は多いと思いますが、「アミノ酸 味当てクイズ」で使用したものは、添加物や混合物が一切ないピュアなアミノ酸です。

純正のアミノ酸を入手するのは大変です。
今回は特別に福岡先生の弟子の研究者から取り寄せて頂きました。

基礎研究に従事されている方だからこそ入手できた「純正アミノ酸」なのです。
大事な研究材料なので厳重な品質管理のもとで送って頂きました。

味当てクイズでは、純正アミノ酸のうち3種類の代表的なものが採用されました。
(味比べの実際の様子はビデオをご覧下さい。)
amino acid

遺伝子多型とタンパクの変化

純正アミノ酸の基本的な知識をおさらいした所で、
次はタンパク質合成へと講義は進んでいきます。

メチレーションやエピジェネティックを学んでいる人は既に知っていると思いますが、
遺伝子多型によって遺伝子の塩基がひとつ変わるとアミノ酸組成が変わり、
結果として作られるタンパク質も変わります。

では、多型があることで最終的に合成されるタンパク質は
どの種類のタンパク質へと変化するのでしょうか?

それを探るには塩基配列からアミノ酸のコドンを紐解いていく必要があります。

DNAを形作る塩基配列のどこを開始地点とするかによって、
アミノ酸のコドンの読み方が大きく変わります。

しかも、DNAは二重らせん構造になっているので、
DNAの二本鎖のどちら側にRNAがついてタンパク質をコードするかによって、
合成されるタンパク質の種類も変わってくるのだそうです。

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この図で言うと、遺伝子にSNPがあるために変化するタンパク質は、
6種類の可能性があるということになります。

ただし、これはあくまでも講義用に説明を簡略化しているに過ぎません。
実際には更なる諸条件を勘案しなくてはいけないのだそうです。

生命科学の奥深さを感じた学んだ印象深い場面でした。

キノリン酸をノックアウトして分かったこと

さて、講義はいよいよ「キノリン酸」の核心に迫っていきます。
トリプトファンの代謝経路について詳細な解説をして頂きました。

大きな文字で「QA」と書かれているのが「キノリン酸」。
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グルタミン酸が結合するNMDA受容体。
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ここでもメチル化が登場!
メチル化は生体反応の様々な箇所に関わっています。
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肝でのキノリン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ(QPRT)活性と尿中代謝。
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基礎研究と臨床現場での見解はいかに!?

福岡先生は遺伝子操作を行い、キノリン酸をまったく代謝できないマウスの個体を作りだしました。

当時、研究室で行った実際の研究成果も伺うことができました。
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質疑応答では、臨床現場からみた「キノリン酸」に関する質問もたくさん出ました。
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ドクターからの質問は多岐に渡りましたが、重要なポイントとしては、抹消で合成されるキノリン酸が何らかの原因で脳内に漏れると、神経毒になり得る可能性があるという帰結に至りました。

参加者されたドクターの声

  • レセプターやリガンドをアミノ酸の構成から説明して頂いたので分かりやすかったです。
  • ひとつの化合物が2つ以上の代謝経路に枝分かれする際、どちらに多く流れるのか、どうすれば代謝をコントロールできるのかを推察する上で示唆に富んだ内容でした。
  • ノーベル賞を受賞したオートファジーとシェーンハイマーの動的平衡の概念は興味深かったです。
  • トリプトファンが体内でどう代謝されているのか分かりました。
  • 難しい生化学の話をしているのに、福岡先生の説明はいつも大変分かりやすいです。自分も患者にこのように説明できればいいなといつも考えています。
  • キノリン酸回路は以前から興味があったのですが、今回のアカデミーでさらに詳しい所がわかりました。
  • 「味見」でアミノ酸を判断したのが面白かったです。
  • 福岡先生の講義から生命の本質的部分を垣間見れました。
  • 基礎研究からみた場合のキノリン酸と臨床で使われているキノリン酸の双方の観点を知ることが出きて大変参考になりました。
  • 7月と11月の2度にわたり、福岡ハカセの講義を受けることができて大変勉強になり、学びの多い場となりました。
  • 冒頭のテストではさっぱり回答することができず、普段患者にサプリを処方している立場なのに…改めて基礎から勉強が必要だと認識しました。

後日レポートをお送りします。

本日アカデミーに参加された方とビデオを予約された方には
講義内容をまとめたレポートをのちほどお送りします。

福岡先生が使用されたスライドは英語で書かれた物が多かったので
日本語に翻訳したものをお配りする予定です。

■トリプトファンの代謝図

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トリプトファン・ルネッサンス!

12月10日・11日は東京農業大学で「日本トリプトファン研究会」が開催されます。
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キノリン酸ノックアウトマウスによる研究を推進された福岡先生と柴田先生がゲスト講演されます。
こちらの様子も参加メンバーにご報告したいと思います。

あなたの知らないキノリン酸の世界

今回のアカデミーは、キノリン酸にスポットを当てた会となりました。

申し込みされたドクターには、一ヶ月以上前から
事前にキノリン酸に関する予習メルマガをお送りしてきました。

皆さんキノリン酸に対する知識と理解は相当深くなっていると思います。

こんなにマイナーなキノリン酸。
けれど栄養療法を実践する上級者のドクターの治療や検査では必ず登場する重要なキープレーヤーであることは事実です。

あなたの知らない「キノリン酸」の世界をのぞいてみたい方は、
是非アカデミーのビデオをお申込み下さい。

申し込み頂いた方には、これまでドクターに送付してきたのと同じ予習メルマガや関連資料、
福岡先生との非公開の対談音声をお送りします。

福岡伸一先生にも直接質問できる特典が付きます。(一人1回)

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本日はありがとうございました。