こんにちは。奥田です。

今日のブログでは、分子生物学者 福岡伸一先生のテレビ出演と新書出版についてご案内します。

福岡ハカセのプロフィールはこちらをご覧下さい。

Eテレ Switchインタビュー達人たち

6月3日(土)午後10時 NHK「スイッチ 達人たち」に福岡ハカセが出演します。

対談の相手は、坂本龍一さん。

今年8年ぶりのオリジナルアルバムで新たな音楽に挑戦した坂本龍一と、「動的平衡」の概念で生命の謎に挑む福岡伸一が語り合う!

NYを仕事と生活の拠点とする二人が、音楽と生物学の意外な共通点についてトークを繰り広げます。

NHKSwitch番組サイトより引用

予告はこちらからご覧いただけます。

坂本龍一の新曲 async

坂本さんは、最新アルバムで街の雑音などを取り入れた、実験的な曲を披露しています。

async(非同期)坂本龍一

アマゾンでサンプルが試聴できます♪

個人的には「ラストエンペラー」のオリジナル・サウンドトラックとスネークマンショー(急いで口で吸え!)が好きです…

福岡ハカセの新書(2冊)

福岡先生の新書をご紹介します。

新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか」を出版されました。

『動的平衡』の改定版とも言える新書として、ES細胞やiPS細胞などについて最新の知見を追加。

さらに、『動的平衡』に対する哲学的・数学的な論考を新章として追加されたそうです。
細胞で絶え間なく繰り返される合成と分解について、アンリ・ベルクソン(フランス人哲学者)が提唱した「エントロピー増大に抗い、秩序を保つことで人は生命を維持する」という概念を引き合いに出しながら、数理モデルによる証明を試みています。

下記は、福岡ハカセが初期に構想したベルクソンの輪だそうです。

数学の得意な方は是非取り寄せてみて下さい。

京都学派の創始者 西田幾多郎「純粋経験」

また、7月には、日本を代表する哲学者である西田幾多郎(にしだきたろう)の足跡を辿った本を上梓されます。

福岡伸一、西田哲学を読む――生命をめぐる思索の旅 動的平衡と絶対矛盾的自己同一

福岡ハカセは、2013年にNHKの特別番組で、「西田哲学」を取り扱った番組に出演されました。

Eテレ「日本人は何を考えてきたかシリーズ」
第11回目「近代を超えて~西田幾多郎と京都学派~」

福岡先生と対談している、手前の男性は、批評家・思想家の浅田彰氏。
浅田先生は、「浅田彰現象」とも呼ばれる「ニューアカデミズム・ブーム」を生んだ方です。

構造と力」は名著ですが、浅田先生が26歳の時に執筆だとか!

 

さて、少し脱線しました。

話を「西田幾多郎」とNHKの番組に戻しましょう。
2013年に放送された番組は、福岡伸一先生を案内役として進行され、『西田哲学・京都学派が太平洋戦争のあり方・解釈にどう携わったのかという』深淵なテーマで有識者が語り合うという、かなり難易度の高い構成でした。

当時の番組を見せて頂く機会に恵まれましたが、とても難しくて、何度も何度もビデオを見なくては理解できませんでした。

また、哲学に関する事前知識がないと、新しいゲシュタルトを構築するのが困難です。

個人的にまとめると、こんな感じでした。
番組を見ていない人にとっては、何のことか全然分からないと思いますが…(^_^;)

 

数年前の番組なので「NHKオンデマンド」で現在も試聴が可能なのか分かりませんが、番組の内容について的確にまとめている過去のブログがありましたのでご紹介します。

福岡伸一をナビゲーターに据えて、その動的平衡の生物科学的観点から、西田幾多郎とその京都学派の系図の中で、日本哲学を、考察しながら、戦争に於ける哲学者による「近代の超克」という課題に迫ろうとするなかなか意欲的な番組である。

最新生命科学の考え方の中に、哲学的な考え方と共通する概念が、在る事自体にも、驚かされるが、よくよく、考えてみれば、哲学も、生命科学の世界観も、そもそもが、「人間とは何ぞや」と言う観点から出発していることを考えれば、確かに、福岡の云うように、驚くべきことではないのかも知れない。

nkmrimcより引用

西欧の学術(哲学を含む)は、事象を分類し定義し名前をつけることで「わかった」ことにする。しかしそれは自分(主体)が揺るがないことを前提にするから、事象との相互作用によって主体が変化することに対応できない。ここに「無」を重んじる禅を代表とする東洋思想と融合した新しい「国産の哲学」が生まれた。それが西田哲学だというのです。

西田哲学は、当時の政治に対しては、主体の存在を疑うという意味では批判的でしたが、反面では西洋を超える思想として国粋主義に利用される危険もはらんでいました。西田哲学と京都学派を積極的に活用しようとしたのは海軍でした。

志村建世のブログより引用

「純粋経験」や「禅の思想」で著名な西田幾多郎ですが、彼の思考は専門家でも難解とされています。

西田哲学の中に福岡ハカセが見出した「共通の生命観」に行き着く過程が描かれています。

東洋的哲学や禅思想にご興味のある方は、今から予約なさってみて下さい。

以上、お知らせでした(^^)/