先日、シカゴに住むウォルシュ博士と秘書の方にクリスマス・プレゼントを贈りました。
ウォルシュ博士は相変わらず忙しいようで、世界各国を飛び回ってエピジェネティクスに関する講演を行っているそうです。


さて、今年の4月にウォルシュ博士が来日してくれた時、彼の経歴について色々と教えて貰いました。

ウォルシュ博士の元々のご専門は「原子力開発」でした。


アメリカのニューメキシコ州にある「ロスアラモス国立研究所」というところで、若き研究者として忙しい日々を送っていたのがウォルシュ博士です。

この「ロスアラモス」ですが、原子力について学ぶ人は勿論のこと、科学を志す人で知らない人はいない名門中の名門です。


ウィキペディアによれば”合衆国の頭脳が集まる名実ともに世界最高の研究機関であり「合衆国の至宝」 と称される。”のだとか。

アメリカの国家安全保障を強化するために、備蓄核兵器の安全性および信頼性の確保、大量破壊兵器の脅威を低減する技術の開発、エネルギー・環境・インフラ・保健衛生・グローバルセキュリティーの懸案に関連した問題の解決に取り組んでいます…

って、まあそりゃそうですよね。
なにせ、軍事大国アメリカの「核の研究・開発」を担っている専門機関ですからね。

ここで研鑽をつんだ人々がGEやアレバ、日立、ウェスチングハウスなどの原発メーカーに巣立っていったんでしょうか…


ロスアラモス国立研究所の写真ですが敷地が広すぎでよくわかりません。
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福島での原発事故の際には、ロスアラモスから研究者が派遣されたそうです。
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因みに、外資系コンサルタントのマッキンゼ―の日本トップであった大前研一は、早稲田大学理工学部を卒業後、東京工業大学大学院の原子核工学科で修士号を取得しています。


皆さん、大前研一さんのこと知ってますか?
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本屋に行くと「ビジネス」や「経営」のコーナーに、
死ぬほど大前さんの書籍が並んでますので興味がある方は手に取ってみて下さい。
(大前さんの奥さまはアメリカ人です。)


大前さんは福島原発の事故が起こった際に、東工大の後輩にあたる菅直人元首相から呼び出しがかかり、現状の解説と対策についてアドバイスを求められました。

このように政府が食指を動かした背景には、東日本大震災で福島原発の事故が起きた後に、大前氏がYouTubeで放映した動画がその日のうちに200万以上のアクセスを叩き出したことも貢献しているようです。

そして、ボランティアとして「福島第一原子力発電所事故から何を学ぶか」という報告書を書き上げました。


このレポートは、大前さんから「ひとり事故調査委員会」と称されています。


原子力に関する知識と経験を総動員し、また、マッキンゼーで培った調査・レポート能力を最大限に発揮して作られたこの報告書は圧巻としか言いようがありません。
(ザ・戦略コンサル的な臭いがプンプンする資料です。)


その後、この報告書について公にするために当時の細野原発事故収束・再発防止担当大臣と記者会見を行いました。

内容は非常に専門的ですので私は理解できませんが、ご専門の方が見ると精緻にまとめられた報告書という評価を受けています。

しかしながら、マスコミに全く取り上げられずにいたため、世間の話題になることはありませんでした。(現在でもそれほどYouTubeの閲覧数は多くありません。)

大前さんがまとめた原発の調査レポートと当時の会見の様子はこちらからダウンロード、閲覧することができます。


というわけで、最初はウォルシュ博士の経歴について書いていたのに
気がつけば大前さんと福島原発の話で終わってしまいました….

今回のメールで言いたかったことは、ウォルシュは紛れもない科学者エリートで、最初は生化学や栄養学とは全く違う道を歩んでいたということです。

今日はここで誌面がつきましたので(←ウェブだから関係ないけど)
エピジェネティクスしてはまた次回のメルマガで書こうと思います。

ではまた!