皆さんこんにちは。

ゴールデンウィークは如何お過ごしでしたでしょうか?
気がつけばもう5月も半ばに差し掛かろうとしています。

振り返ってみれば、連休に入る前の4月は瞬く間に過ぎていってしまいました。
4月10日 分子栄養学実践講座 第1回目 東京会場
4月17日 MSS 溝口徹×宮澤賢史 夢のコラボセミナー
4月22日 ウィリアム・ウォルシュ エピジェネティクスセミナー


毎週日曜日には、栄養療法関連のセミナーが入っていました!


どのセミナーにも、沢山の方にご参加頂きました。
ありがとうございます。

分子整合栄養医学を勉強できる機会に恵まれ大変幸運に感じていますが、
毎週セミナーで埋まっていると
復習に充てる時間も取れないですし
自分の時間も確保できないですし
栄養療法.jpのメルマガやウェブサイトを見て下さっている方に
情報発信することもできません。

少し時間が空きましたが、
4月に開催されたセミナーについておさらいをしていこうと思います。

アップデート情報もあります。



ゲスト講師はオーソモレキュラーの第一人者 溝口徹先生

4月10日に開催された第6期 分子栄養学実践講座 第1回目 東京会場では、
新宿溝口クリニック 溝口徹先生がゲスト講師としてお越し下さいました。

その様子はこちらでも触れたとおりです。


かつて私が溝口クリニックで溝口先生や定先生が開催する
勉強会や座談会に参加していたことは何度かメルマガでも触れています。

それ以外にも、2013年9月8日に有楽町朝日ホールを貸し切って盛大に執り行われた新宿溝口クリニック 10周年記念シンポジウム
「10年後の栄養療法を語ろう」にも足を運んでいました。

ですので、溝口先生が実践講座にお越しくださることはとても光栄なことであり
個人的に大変思い入れが強いイベントになりました。


溝口先生の講義は既に動画で配信されています。
実践講座にお申込みされた方は、会員サイトにアクセスして動画を見てみて下さい。

会員専用サイト:こちら

分子栄養学実践講座にまだ申込されていない方は、こちらから。
過去に開催されたテキスト・講義ビデオも見ることができます。

溝口先生が紹介されていたレッサー博士のスライド

さて、溝口先生の講義の中で際立って印象に残ったエピソードがありました。

「脳に効く栄養」の著者でもある、マイケル レッサー博士のことです。
画像の説明


皆さんはマイケル・レッサーのことを知っていますか?
また、この本を読まれたことはありますか?


マイケル・レッサー(Michael Lesser)
Michael Lesser

ライナス・ポーリング博士とともに、
オーソモレキュラー精神医学の樹立と発展に貢献したパイオニア的存在。

コーネル大学医学部、アルバート・アインシュタイン医学センター(どちらもニューヨーク)にて医学を修めた後、1975年、オーソモレキュラー医学会の設立に参加する。
1977年には、米国上院議会にて「栄養と心の健康」の関連性について医師として証言台に立った。
栄養と心の健康について記した著書は多数あり、栄養医学関連の学会などで講演も行なっている。

現在は、カリフォルニア州バークレーで開業しており、世界中から寄せられる患者の相談に応じている。(→これは古い情報)

以上アマゾンより


溝口先生は、「低血糖症(血糖調節異常)」に陥ると、
多彩な症状が表れるとおっしゃっていました。

また、この病気自体は一般的に知られていないため、統合失調症、うつ病、パニック障害、慢性疲労症候群、ADHDなどの精神疾患として誤診されるケースが少なくないとも言及されていました。

その中で引き合いに出されていたのが、レッサー博士のスライドです。



低血糖症と統合失調症

これまで溝口徹先生のセミナーを受けたことがある方の中には
このスライドを目にしたことがある人もいると思います。

非常に有名なスライドで、栄養療法を実践する医療関係者であれば
知っている人は多いはずです。
統合失調症を引き起こす生物学的要因
Known biological causes of schizophrenia

統合失調症は低血糖症の海に浮かんでいる
Schizophrenias float in the ocean of hypoglycemia

biological causes of schizophrenia_レッサー



マイケル・レッサーへのコンタクトを試みる

脳に効く栄養」は数年前に私も手に取って読んだことがありました。

ですが、当時は脳の仕組みや栄養素のことなど、
難しくてあまり良く理解できい箇所が多く、
何とか頑張って無理やり最後まで読み通した…というのが実際の所でした。


私が数年前に書いた脳に効く栄養の書籍レビュー
(懐かしいなあ~)


オーソモレキュラー医学の世界ではレッサーの名を知らない人はいないという程に著名な先生です。

現役は退いていたとしても、きっと栄養療法に関する活動には携わっているはず…と思い、
マイケル・レッサー博士に連絡を取ってみることにしました。

ウェブサイトから彼の居場所を突き止めることはできたので何度かメールを送ってみたのですが、
既にメールアドレスは無効となっており、連絡がつくことはありませんでした。



ジャック・チャレムへの相談

レッサーに連絡を試みるも、失敗に終わってしまいました。

国際電話を掛けるという方法もありますが、個人的に色々と思うところがありましたので、
まずはジャック・チャレムに相談してみることにしました。

オーソモレキュラー医学の最新情報や業界情報に関して
ジャック・チャレム以上に精通している人物はいません。

ジャックは、いつだって私たちに明瞭な解決策を導いてくれます。

最新の文献、新しい栄養素のこと、オーソモレキュラー医学の重鎮について…
ジャックの守備範囲の広さには毎回舌を巻くばかりです。


早速、ジャックのレッサー博士の件について質問してみると、
実は数十年前に面識があり、彼がレッサー博士にインタビューして
オーソモレキュラー医学に関する記事をまとめたことがあったというではありませんか!

流石はジャックさん!
誰とでもすぐに繋がる人脈の広い人です。

ジャックは栄養指導コーチであると共に、健康や栄養療法のライターでもあるのです。


ところが、ジャックからのアドバイスは少し予想外なものでした。

「レッサーは今となっては高齢のため、臨床現場からは離れているだろうし、
ちょっとスピリチュアルな分野へ傾倒しているようだ」
という控えめな返事が返ってきました。


という訳で、残念ながら、今回レッサー博士に直接コンタクトしたいという私の願いは実現しませんでした。

レッサーに連絡を取りたかった理由は、
統合失調症を引き起こす生物学的要因」のスライドが素晴らしかったので、
翻訳して多くの日本人に紹介したいとお伝えすることでした。


ご本人から直接の快諾を頂くことはできませんでしたが、
ジャック・チャレムと相談した結果
翻訳して配布することはレッサー本人も喜ぶだろうし、
沢山の人の役に立つ事だからやった方が良いという結論に至りました。


独断的判断ではありますが、ジャックも後押してくれましたので
溝口徹先生が紹介していたレッサーのスライドを日本語で作成し、皆さんに自由に使って頂けるようにしました。


画像の説明
栄養療法.jpのウェブサイトから自由にダウンロードできます。
病院やセミナー、勉強会でどうぞご自由にお使い下さい。
ダウンロードはこちらから



レッサーのスライドを見て思うこと

マイケル・レッサーがこのスライドを作成したのは
もう10年以上も前のことでしょう。

しかし、今こうして改めて眺めてみると、驚くべき事実に気がつきます。

私たち日本人が、2016年の時点で「最新」だと言って研究し始めた
エピジェネティクスの概念や要素がスライドに見て取れるからです。

セロトニンの高値・低値
ヒスタミンの高値・低値
ピロールや遺伝的代謝異常など
先日開催された「エピジェネティクスセミナー」でウィリアム・ウォルシュ博士が講演してくれた内容をそのまま反映しています。
重金属やミネラルのアンバランス、葉酸だって、
オーソモレキュラー医学や栄養療法に携わるドクターたちが
ここ数年の間にようやく認識し始め、臨床導入しだした分野です。
レッサー博士は何十年も前から、既にこうしたテーマに関する
深い理解を持ち、実際の栄養療法にも活用していたのでしょう。

溝口先生の講演を通じて、マイケル・レッサー博士のスライドを知ることができたのは非常に大きな財産となりました。

レッサーもさることながら、このスライドの重要性を認識され
低血糖症と統合失調症の関連性について説かれた溝口先生の慧眼ぶりにも感嘆します。



ジャックへのお礼

レッサーのスライド翻訳にあたり、大きな手助けをしてくれた
ジャック・チャレムにも改めて感謝を申し上げたいと思います。

画像の説明

ジャック・チャレムのことを知らない人はこちらのウェブサイトをご覧下さい。

彼が発行するニュートリションレポーターは、
分子整合栄養医学に関する最新のエビデンスをまとめた情報の宝庫です。

ジャックのニュートリションレポーター ⇒ こちら

ジャックは大の日本贔屓で、
もう過去に5,6回は来日して日本全国を旅して回っています。

2013年には副腎疲労症候群への対処法を示した
ノーモアファティーグセミナー」、
2015年の10月には「炎症を抑える食事セミナー」も開催しました。
ご興味のある方は、見てみて下さいね!
画像の説明