本日は、東京 御茶ノ水で「脳疾患に関連するエピジェネティクスセミナー」が開催されました。


会場には70名を超す方々にご参加頂きまして
ありがとうございました。

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前日の夜遅くまでディナーをしていたウォルシュ先生ですが
朝から大変エネルギッシュで、微塵も疲れを感じさせませんでした。

このパワーたるや恐れ入ります。

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「エピジェネティクス療法」はここ数十年の間に急速に広まりつつある科学・医療分野の
先進的技術のひとつで、
自閉症やがん、統合失調症など深刻な疾患の予防や改善に役立つ期待が大きいことから
米国でも強い関心が集まっています。

今回お招きしたウィリアム・ウォルシュ先生は
エイブラハム・ホッファーとカール・ファイファーに師事し
彼らが存命中には十数年に及んでの共同研究や治療に従事されてこられました。

ウォルシュ博士のご専門は「脳疾患」に関連するエピジェネティクスを用いた治療であり、
言わずもがな、栄養療法にも密接な関連があります。


これまでエイミーヤスコやベン・リンチのセミナーを受講された方の中は、
既にメチル化サイクルやその化学反応に必要な酵素、
遺伝子多型による脆弱性や機能低下に関して熟知している人も多いと思います。

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今回のウォルシュ博士のセミナー内容は
既存の「メチレーション」に対する根本的な概念転換を迫るものであり
これまで我々が学習してきた内容を覆す考え方や治療アプローチも多分に含まれていました。

その前提として、治療に際しては下記の項目を把握しておく必要があります

・うつや統合失調症、自閉症、ADHD、アルツハイマーなど
「脳機能」に関連する疾患があること

・単なるメチレーション異常ではなく
「低メチル化」なのか「過剰メチル化」なのかの正確な診断が下されていること

・更に、セロトニンやドーパミン、ノルエピネフリンといった
神経伝達物質の合成や再取り込みの状況を把握していること

・既往からSSIRや抗ヒスタミン薬、オメガ3系、アラキドン酸、
メチオニン、SAMeなどに不耐性があるか、或は、良好反応をしたか

症状や既往、生化学的アンバランスを適格に捉えた上で
サプリや栄養素、解毒による治療がなされるということでした。

単純にメチレーション回路が回っていないという理由だけで
メチル化の材料となる「葉酸系サプリ」や「SAMe」の投与はせず
あくまでも「低メチル化」か「過剰メチル化」を見極めた上で
次のステップが決まるそうです。


実際に行われる治療は、「脳疾患」に限定されるものであり
更にその中での例外事項として、
アラキドン酸(オメガ6)を使う場合や葉酸系サプリを禁忌とするケースがあるそうです。


本来であれば、4日間の集中プログラムで習得すべきスキルを
ぎゅっと1日に詰め込みましたので
更なる復習や臨床現場におけるトライアルは必要です。

より詳細な生化学的メカニズムや代謝経路
セロトニンの合成や再取り込みを評価するテストや分析手法に関しては
引き続き学んでいく必要があるとも感じました。


今回に限らず、引き続きウォルシュ博士とはコンタクトを取っていき
可能な限り参加者の皆さんをフォローしていきたいと考えています。


本日、ウォルシュ先生からご紹介のあった
ピロール障害に対するプロトコルや全血ヒスタミン、血清銅、血漿亜鉛などが
まとめて測定できる検査キットに関しても
準備が整い次第アナウンスさせて頂きたいと思います。


さて、今回のセミナーでは、ウォルシュ博士のご好意により
予定のスケジュールを変更して、
1時間ほど質疑応答の時間を取ることができました。

どの質問に関しても、明確な答えと見解を述べられていました。


セミナー中はずっと立ちっぱなしで講義をされていましたが
Q&Aタイムの時だけは、椅子に座って回答していました。

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この間、座ることができたのでエネルギーがセーブできたらしく、
セミナーが終了してからも
「あと、2時間は喋れるよ」と、博士は余裕の表情でした。
(そのパワーの源泉はいずこから?)


質疑応答で回答できなかったご質問に関しては
ウォルシュ先生に別途確認する予定です。


カール・ファイファー、エイブラハム・ホッファーと
分子整合栄養医学の2大巨匠の正当な流れを汲む愛弟子から
こうして直々に指導を受けられることができたのは
大変貴重な機会であり、幸運な時間でした。


数日前に来日したばかりですが
多忙なウォルシュ博士は明日再びシカゴに戻られます。


素晴らしいセミナーをして頂き、博士に心から感謝申し上げたいと思います。

遠方よりご参加頂いた皆様も、本日はどうもありがとうございました。


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