マグネシウムの効能を示す英語サイトを翻訳しましたので、ご紹介したいと思います。

手術や薬だけに頼らない”代替医療”を提唱するジョセフ・マコーラ医師が運営するMercola.com からの記事です。

マグネシウムは生体のあらゆる代謝活動に深く関与しているミネラルであることは、皆様も既にご存知のことと思います。

マグネシウムは現代の食生活では不足しがちなミネラルですので、十分な摂取が求められます。

カルシウムと拮抗して動くミネラルであるため、両者のバランスをとることが重要…ということも、実践講座の毛髪検査の読み方で習いましたね。

私自身もここ数か月、マグネシウムサプリを継続して摂取するように心がけてきましたが、やっぱり体感が違います。

お勧めのサプリをちょっとご紹介。

Vital Nutrients社 マグネシウムサプリ

一粒、一粒が大きく、ザ・アメリカ!と言わんばかりのサイズのデカさですが毎日欠かさず飲んでいます。

人によっては、飲み込むのが大変な方もいるかもしれません。

一番のお勧めは液体タイプのミネラルで、マグネシウムなど必要なミネラルを簡単に摂取することができます。

Bio Nativus社 Concentrated Trace Mineral Drop Complex

味はとても濃い “にがり” です。

飲み物などにポトポト液体を入れるだけですので手軽にミネラル補給できます。

あんまり入れすぎると、えぐみが強すぎて、味が変わってしまいますのでご注意をあせる

バイオナティバスの液体ミネラルは、ミニサイズもあるので、いつもバッグに忍ばせて、勤務先や外出先でも頻繁に補給するようにしています。

ぬちまーす の30g入り ミニボトルもバッグに常備しています♪

サイズ感がわかるように、参考までリップクリームを比較として並べています。

さて、それでは ここから医科歯科連携診察普及協会が独自翻訳した記事をご紹介していきますが、春から発足する新しい研究会では、分子栄養学に関連する文献を読み、意見交換を行う「抄読会」も近々開催予定です。
文献を翻訳したものを、資料として参加者の方にお配りします本本本

原文はこちらを参照のこと
Mercola.com
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2012/12/17/magnesium-benefits.aspx#_edn6

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マグネシウムは想像以上に優れた効果を発揮する

マグネシウムは大々的に取り上げられるような栄養素ではありませんが、およそ80%の米国人はこの必須ミネラルの欠乏状態に陥っているとされ、マグネシウム欠乏がもたらす健康被害は実に深刻なものになっています。

マグネシウムはビタミンDと同じように生体内で様々な役割を担いますが、意識して摂取しないと至適量を確保するのは中々難しい物資です。

Greenmedinfo.com December 5, 2012 の記事によると、今日に至るまでの研究結果から、ヒトのたん白質にはマグネシウム結合部位が3,751箇所も発見されています。

マグネシウムは健康維持のバロメーターともなり得るほど重要なのですが、欠乏症による病症は過少評価されがちです。

Magnesium’s Importance Far Greater Than Previously Imagined
http://www.greenmedinfo.com/blog/magnesiums-importance-far-greater-previously-imagined

マグネシウムは、300種類以上もの生体内酵素からも検出されており、以下に示すような生理機能に必要不可欠な栄養素です。

・ATP産生 (アデノシン三リン酸-生体にとってのエネルギー分子)
・頑丈な骨と歯の形成
・血管の弛緩作用
・心筋の収縮
・腸管機能の健全化
・血糖値の調節

これまで、マグネシウムが身体に及ぼす利点は軽視されてきましたが、
昨今では、マグネシウムが血圧に効果的に作用し、心拍停止や心臓発作、脳卒中を防ぐことがいくつもの研究によって明らかにされています。

今年のはじめにthe American Journal of Clinical Nutritionに掲載されたメタ解析のソースとして、240,000名以上の患者を包括的に調査とした7つの研究論文を参照しています。
http://ajcn.nutrition.org/content/95/2/362.abstract

この研究結果から、食事から摂取されるマグネシウムの量と虚血性発作の間に、逆比例の関係があることが示唆されています。

ビタミンDと同様、健康維持に関わるマグネシウムの役割は我々が考えているよりももっと複雑であり、その効能は想像よりも遥かに抜きんでているようです。

GreenMedInfo.comによるデーターベースプロジェクトでは、治療に役立つマグネシウムの効能について100以上の項目に整理しています。

・線維筋痛症
・心房細動
・Ⅱ型糖尿病
・月経前症候群(PMS)
・心血管系疾患
・偏頭痛.
・加齢
・死亡率

-前出研究論文からの抜粋-
「ヒトゲノムにはたん白質をコーディングする遺伝子が20,300個しかないと言われているにも関わらず、プロテオームやヒトゲノムによって出現する白質は100,000以上の個別たん白構造を持っている。

マグネシウムは発見当時 ”マグネソーム(magneseome)”と呼ばれ、
至適濃度の基本ミネラルが十分確保できているか否かによって、生体内のたん白質の発現と行動に変異を生じさせ、健康と病気の発症にも大きく関与している。

DNAの配列変化を伴わずに遺伝子発現をコントロールするシステムであるエピジェネティックの観点から見ても、当該栄養素を取り巻く状況を更に複雑化させたのである。」
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マグネシウムは体内の解毒プロセスにも関わっているため、環境化学物質や重金属、他の毒性物質から身を守るためにも有用な栄養素です。

「最強の抗酸化物質」として名高いグルタチオンですら、その合成にはマグネシウムを必要とします。

マグネシウム欠乏の兆候
組織中のマグネシウム濃度を正確に測定する検査は存在しません。
血中に存在するマグネシウムは全体の僅か1%なので、血液検査からマグネシウム濃度を測定したとしても精度は非常に低く、何ら参考になりません。

医師がマグネシウム濃度を測定しようとした場合、24時間尿検査または舌下テストが選択肢として検討できるかもしれません。

ですが、やはりこうした検査も大よその値を類推するだけにすぎません。
医師は患者が訴える症状を踏まえながら、マグネシウムの過不足を判断する必要があります。

マグネシウム欠乏により引き起こされる重大な健康被害
・麻痺、しびれ、刺痛
・筋肉痛と引きつり、こむら返り
・痙攣、てんかん発作
・人格変化
・不整脈
・冠血管攣縮

上記を踏まえ、下記もマグネシウム欠乏の早期サインとして注意する必要があります。
・食欲不振
・頭痛
・悪心、嘔吐
・疲労、虚弱

マグネシウム濃度を最適に保つための最良手段
マグネシウムが不足しているなと感じるようであれば、ホールフーズに含まれる有機的に化合したマグネシウムを摂取するのが良いでしょう。

前述の研究論文でも摂取方法について触れています。

「直物が太陽からのエネルギー捕え、それを自身の代謝エネルギーへと変換するのに不可欠なクロロフィルは、マグネシウムを中心に据え、他の元素が周りを囲むように結合する構造を取っている。直物は、マグネシウム無しでは太陽光のエネルギーを利用することはできない。」

クロロフィルは、”植物のヘモグロビン”とも言えるほど、両者はあらゆる面で類似した構造になっています。マグネシウムは鉄と比較して、より真ん中に埋め込まれているのが特徴です。

ほうれん草やフダンソウなどの緑色葉野菜はマグネシウムの宝庫であり、豆類、アーモンドやカボチャの種、ひまわりの種や胡麻などのナッツ・種類にも沢山含まれています。

アボガドもマグネシウムを摂取するには良い食品です。
野菜をミキサーにかけてジュース(スムージー)にしても、野菜をたっぷり美味しく摂れるでしょう。

十分な量の野菜を食事から摂るには、バラエティーに富んだ種類の野菜を意識して摂取するようにして下さい。

また、私の食事計画でもご紹介している通り、ホールフードとして生で丸ごと食べるように心がけて下さいね。

マグネシウム欠乏に陥りやすい他の要因にも気を付けて下さい。

下記に挙げたうちどれかに当てはまる場合には、食事から十分なマグネシウムを摂るような対策を打ち、必要に応じてマグネシウムサプリも追加しながら欠乏を防ぐようにして下さい。

消化不良
マグネシウムの吸収を妨げる原因となる(例:クローン病、リーキーガットなど)

アルコール依存症
アルコール依存症患者の60%は血中マグネシウム濃度が低い

腎不全
尿中マグネシウム排泄量を増加させる

加齢
加齢に伴い吸収能力が低下するためマグネシウム欠乏になりやすい
特に高齢者は、マグネシウムの吸収阻害を起す薬物治療を行っている場合が多い

糖尿病
血糖コントロールがしっかりしていないと、尿中へのマグネシウム排泄量は増える

薬物治療
利尿剤、抗生物質、がん治療薬は、マグネシウム欠乏に繋がる恐れがある

マグネシウムが大量に含まれている食品
大抵の人であれば、サプリメントに頼らなくとも、濃い緑色葉野菜などを中心に多品目の食事を心がけることで、健康維持に必要なマグネシウムを確保できるはずです。

食品に含まれるマグネシウム濃度は、食物が育つ土壌のマグネシウム濃度に依存します。
オーガニックフードはより多くのマグネシウムを含んでいますが、一般的な農家で使用されている肥料にはマグネシウムの代わりに、窒素、亜リン酸、カリウムが含まれています。

引用論文には、マグネシウムを豊富に含んだ20種類以上の食品が記載されています。
(全種類は論文原文を参照のこと)

それぞれ100g中、または、3オンス(約90ミリリットル)中に含まれる値を示しています。
・寒天(乾燥) (770mg)
・バジル(乾燥) (422mg)
・コリアンダーリーフ(乾燥) (694mg)
・亜麻仁 (392mg)
・カボチャの種(乾燥) (535mg)
・アーモンドバター (303mg)
・ココア(粉末、砂糖不使用)(499mg)
・ホエー(乳清、砂糖入り)(乾燥)(176mg)

マグネシウムサプリメントの種類
マグネシウムサプリメントは沢山の種類が入手可能ですが、殆どは他の物質と結合された状態で製造・販売されています。
純粋にマグネシウム100%という製品は存在しません。

サプリメントに使用される他の結合物質はマグネシウム本来の吸収性と生体有効性(生物学的利用度)に少なからず影響を及ぼし、健康作用として当初定めた標的に確実に効果をもたらす場合もあれば、僅かに異なる作用を生じさせるケースもあるようです。

マグネシウムグリシネートはマグネシウムがキレートされたもので、吸収率や生体への有効性が最も高く、特に欠乏症を治療する人たちにとっては理想的なサプリとされています。

酸化マグネシウムは、非キレートタイプのマグネシウムで、有機酸または脂肪酸に結合された状態で販売されています。
マグネシウムは60%含有され、便を柔らかくする効果が期待できます。

塩化マグネシウム・乳酸マグネシウムに含まれるマグネシウムは僅か12%だけですが、5倍の含有量を持つ酸化マグネシウムなど、他の製品に比べても吸収率はぐんと高い性質を持っています。

硫酸マグネシウム・水酸化マグネシウム(マグネシア乳)は、緩下剤として使用されます。
簡単に大量摂取できてしまうので、容量は必ず指示された通りに守って下さい。

炭酸マグネシウムは、制酸薬(酸の中和)としての作用があり、45%のマグネシウムを含みます。

マグネシウムタチュレートは、マグネシウムと含硫アミノ酸から合成されるタウリンの化合物です。
マグネシウムとタウリンの両方の成分によって、身体と心への鎮静効果をもたらします。

クエン酸マグネシウムは、文字通りマグネシウムにクエン酸がくっついたもので、これもまた便通を促す効能があります。

トレオン酸マグネシウムは、将来有望な最新型のサプリメントです。
ミトコンドリア膜を貫通するという優れた性能を持ち合わせており、これまでにないベストのサプリメントと断言できる存在になるかもしれません。

マグネシウムとカルシウム、ビタミンK12、ビタミンDのバランスを考えて摂取
多種多様なホールフードから栄養素を摂取するメリットとして、特定の栄養素に偏ったがために、他の栄養素を犠牲にしてしまうというリスクを避けられることが挙げられます。

きちんとした食事を適切な分量摂ることで、他の物質と結合することで機能を発揮する(補酵素のような)物質や栄養素が得られ、健康な身体づくりが可能となります。

一方で、サプリを摂取する場合には、各栄養素が互いにどのような影響を及ぼし、相乗効果を生むのか少し知識武装しておいた方が良いかもしれません。

例えば、マグネシウム、カルシウム、ビタミンK2、ビタミンDの摂取量のバランスを維持することはとても重要なことです。

このバランスが崩れると、カルシウムサプリによる心臓発作や脳卒中の発症リスクが増大したり、高カルシウム血症を伴うビタミンD毒性が出たりするのです。

こうした副作用を救済するのがビタミンK2です、
ビタミンK2はカルシウムが適切な場所にだけ存在するよう働きかけます。
仮にビタミンK2欠乏になった場合にカルシウムを補うと、カルシウムが本来あってはならない場所に蓄積されるため、症状は治まるどころか余計に病態が悪化してしまいます。

ビタミンDを経口摂取した場合も、食品やサプリからビタミンK2を摂取する必要があります。
高容量のビタミンDサプリを摂取する際、それに見合った量のビタミンK2を摂らなければ、カルシウム沈着、腎臓結石、心臓や腎臓の石灰化などのビタミンD過剰症が引き起こされます。

ビタミンDとビタミンK2の最適な比率というのはまだ解明されていませんが、筆者がインタビューをさせて貰ったケイト・ローメ・ブルー医師は、ビタミンD 1,000IUに対して、ビタミンK2 100μgが最適値なので、実際には多少大目に見積もってビタミンK2を150から200μgの幅で摂取することが良いと提言しています。

最新のビタミンD推奨量として、成人の場合1日8,000IUのビタミンD3だと言われているので、実質的に800から1,000μg(0.8から1mg)のビタミンK2が必要という事になります。

さて、話題をマグネシウムに戻しましょう。

サプリメントとして摂取することを考えた場合、マグネシウムはカルシウムよりも重要と思われるかもしれません。
しかし、何もよりもまず、カルシウムとマグネシウムの適性比率を保つことが肝心です。

パレオダイエットや旧石器時代の食事療法を研究した調査結果から、我々の身体にとって最適なカルシウムとマグネシウムの比率は1対16であることが判明しました。

一般的なアメリカ人は、マグネシウムに対するカルシウムの比が著しく高い食傾向にあり、平均値は約3.5対1になっています。

マグネシウムはカルシウムを細胞内に留めるはたらきがあり、これによって生体の代謝機構は正常に保たれているのです。

マグネシウムは、高血圧、扁桃炎、不整脈治療に用いられるカルシウムチャネル遮断薬のように作用し、切れ味鋭い薬の”栄養版”として様々な生体活動に関わっています。

マグネシウムとビタミンK2は互いに補完し合い、マグネシウムは低血圧を防ぐなど、心疾患においても重要な成分です。

マグネシウムやカルシウム、ビタミンD3、ビタミンK2といったサプリメントを摂取する場合、こうしたサプリは相乗的にはたらくので、単体としてではなく、複数組み合わせて摂取する必要があることを覚えておくと良いでしょう。

原文はこちらを参照のこと
Mercola.com
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2012/12/17/magnesium-benefits.aspx#_edn6