一昨夜の金曜ロードショーで放映されていた風立ちぬはご覧になりましたか?

宮崎駿監督の長編アニメーション映画引退作として注目を集めた映画ですが、
私は今回のテレビ上映で見るのが初めてでした。

流行りの映画や話題の番組をリアルタイムで見ることが無いので
大抵の場合はずいぶん後になってから見たり、聞いたりして
数年後など、めちゃくか時間差があってから一人で感動してたりする性分です汗

因みに、一世を風靡した半沢直樹とか高視聴率で絶賛中のマッサンとか…
見ていないので全然ストーリーはわかりませんガーン

宮崎あおい主演の『篤姫』やNHK朝の連続ドラマ『カーネーション』も放送から2年経った頃に
(タダで見れる中国の動画サイトで)全話一気に見て、こんな良い番組があったなんて!
と勝手に涙しておりました…DASH!

さて、今回放送された『風立ちぬ

戦争映画ということで少し敬遠していたのですが、
内容は大人のラブストーリー色が濃く、
宮崎映画特有の説教臭い感じも薄く作品としては良いなと思いました。

多くの方も気になったかと思いますが主人公の妻、菜穂子が侵されている病気

この時代に多くの方が苦しんだ”結核”でした

結核とは「結核菌」を吸い込むことによって起こる感染症のことだそうです。

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抗酸菌と呼ばれる細菌の一種で、脂肪分の多い丈夫な細胞膜を持ちます。

そのため乾燥にも強く長期間空中や塵のなかで生存します。

また体内に入っても免疫を逃れて何十年も生存します。

結核は結核菌によって起きるのです。結核菌は結核患者の出す咳やくしゃみの飛沫にのり、
別の人の肺に吸い込まれることによって感染します。

結核菌が肺胞に入ると、まもなく生体の防衛システム ( 免疫 ) が働いて結核菌をとり囲み、
小さな 「核」 を作ります。

それで 「結核」 という名がついたのです。

大昔は 「労咳(ろうがい)」 と呼ばれ、明治になってから 「結核」 が正式名称となりました。

ただ、つい 50~60 年前までは 「肺病」 という通称が使われていました。

昭和 20 年代までは死亡の最大原因で多くの人が若くして亡くなりました。

東京医科歯科大学 呼吸器内科HPより
http://www.tmd.ac.jp/med/pulm/1/dnt2_7.html

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結核に感染しても必ず発病するわけではなく、
生体内の免疫機能が正常に働けば、発病はしないようですね。

体力が低下したり、免疫システムが弱っていると、菌の活動を抑制することができなくなって
発病してしまうそうです。

ストレスや不規則な生活、糖尿病や胃潰瘍、胃の切除でも結核になりやすく、
また、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)や抗癌剤は免疫を抑えるために
結核発病率が高まるとも言われているようです。

大塚製薬HP 結核-古くて新しい病気-
http://www.otsuka.co.jp/health_illness/kekkaku/kekkaku03.html

『風立ちぬ』の中では、結核を患う菜穂子が高原病院で治療に励むシーンが描かれています。

真冬の寒い時期に外に出て、毛布に包まっている患者たち

色々調べてみますと、当時は結核を治す治療法がまだ無く、
医者は、高地のおだやかな気候が「街の悪い空気」が引き起こす病に効果があり、
病気治療、特に結核の闘病に理想的だと信じていたそうです。

『風立ちぬ』の映画予告を見た時は
戦争で病院の建物が破壊されたために、仕方なく患者を外で看病しているシーンかと誤解したのですが、そうではなく、れっきとした当時の治療法だったのですね。

実際にある富士見高原病院 がモデルになったそうです。
http://www.fujimihp.com/institution/museum00.html

現代では、先の抗生物質の開発や食事、衛生環境の改善などから
結核に罹患する患者さんも著しく減ったそうですが
免疫力の弱い子供やお年寄りが発症・再発することがあるため
ある程度長期間にわたって抗生剤を服用しなくてはならないとあります。

平成25年10月17日には、
山口県の歯科診療所に勤務する歯科医師が肺結核と診断されたことを受け、
その医師が接触した患者約300名に対する説明会、対処がなされるなど大きな報道になりました。

歯科診療所における結核患者の発生について
山口県 健康増進課
平成25年 (2013年) 11月 6日
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/press/201311/026327.html

患者さんとの距離も近く、
触診や口腔内処置を通じて感染してしまう可能性の高い
医療関係の方々は、常に感染の危険性に晒されてしまうことは多いはずです。

ノロウィルスやインフルエンザを診たお医者様が
真っ先に感染してしまった…というお話もよく聞きます。

免疫力の強化に繋がる栄養素といえば、

・細胞分裂を促進し皮膚、粘膜を強化するビタミンA
・マクロファージの遊走性を高めるビタミンC
・タンパク質やアミノ酸の生成を助け、エネルギー合成にも関わっているB6
・炎症を抑制するオメガ3系脂肪酸
・あらゆる代謝に関わっているマグネシウム
・免疫系に作用する乳酸菌やプロバイオティクス
・亜鉛やオリーブ葉など、

色々なものが浮かびますね。

サプリメントも重要ですが、
まずはストレスを減らし、十分な休息、睡眠を取って
温かくして、きちんとした食事をとることも重要ですね

病気になる前に予防するのが最善です

とは言え、結核で多くの人が苦しんだ時代に抗生物質があれば
どれほどの命が救われたであろうか…とも考えてしまいます。

むやみにやたらと抗生物質を処方することに苦言を呈されるドクターが多いのも事実ですが、
やっぱり抗生物質ってすごいな~と、一般素人としては感じるところです

結核で亡くなった有名人
・新選組 沖田総司
・正岡子規
・徳富蘆花(とくとみろか)
・高杉晋作
・樋口一葉
・石川啄木

他にもいっぱいいるのでしょう。