5月7日に開催された、栄養療法の溝口先生による座談会に参加してきました。

座談会のテーマは 『がんと栄養』

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先日ブックレビューにて紹介した、『がんになったら肉を食べなさい』に関連する講義内容でした。

がん治療においては、生命予後(あと何年生きられるのか)を出来るだけ延ばし、QOL(生活の質)を維持する事が治療の最大目的になります。

単純に生存期間を延ばす事に注力をするのではなく、
出来るだけ、これまでと変わらない日常生活を送るためにどう取り組んでいけば良いのか体重とアルブミン(肝臓で生成されるタンパク質の1種で、血清中に多く存在)の増減は、がんステージに関わらず、生存期間、及び、QOLと相関関係にあるそうです。

がんに伴う体重減少は、「がん関連体重減少」(CAWL)と「がん誘発性体重減少」(CIWL) の2タイプに分けられます。

CAWLは、がん関連体重減少と呼ばれ、消化管の狭窄・閉塞、治療による食欲不振、告知による精神ストレスを背景とした摂食不良が原因。

CIWLは、がん誘発性体重減少と呼ばれ、がん細胞自身が放出する物質が直接的に体蛋白や脂肪の分解、食欲低下を引き起こす事などが原因
がんに侵される事により、身体の代謝が変わる為に、体重が減少してしまうこのような場合だと、「通常の栄養管理では体重の改善・維持は不可能」と認識されているそうです。

がんがブドウ糖を栄養源として増殖する事は良く知られています

がん細胞のブドウ糖消費量は通常細胞何倍にもおよび、
血糖が低くなると肝臓を中心として糖新生が行われます

がん患者は肝臓での糖新生が常にフル回転で行われるそうで、
糖新生の材料である糖原生アミノ酸(筋肉に多く含まれる)が大量に消費され、
結果として患者が手足が細くなり、頬がこけていきます

がんの食事療法において、動物性タンパク質を控える事は避け、
むしろ積極的に肉や魚を摂りましょうという先生の論考詳細は本書を参照下さい

がん治療に対する、栄養療法の有効性や臨床実績を伺える貴重な時間となりました
さて、座談会後半には、溝口クリニック10周年記念イベントのアナウンスが再びありました

9月8日(日) 有楽町朝日ホール
『いままでの、そして、これからの10年 ~10年後の栄養療法を語ろう~ We are what we eat』
主催:オーソモレキュラー.jp

徐々にイベントのプログラムも決定しつつあるようです

・午前の部(10時半~) 溝口徹先生×内海聡先生(Tokyo DD Clinic)の対談
・午後の部(13時~)  10年後の栄養療法を語ろう

Tokyo DD Clinic http://tokyo-dd-clinic.com/
(旧サイト:牛久東洋医学クリニック http://ushikutoyo.com/

次回の座談会は、6月4日(火曜日)15:30 から開催です。

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