2013年4月13日(土)に新宿溝口クリニックにて
定真理子先生による月に一度の定期勉強会が開かれました

今回のテーマは、
『細胞を構成する栄養素 -基本となる栄養素とその働きを知る- 』

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定員35名に対する予約は満員御礼でキャンセル待ちも出た今回のセミナー
資料内容も大変濃く、レベルの高い講義となりました

■タンパク質のはたらき
1. 皮膚、毛髪、爪をつくる
2. 骨、歯、筋肉をつくる
3. 内臓をつくる
4. 血管をつくる
5. 血液をつくる
6. 酵素をつくる
7. ホルモンをつくる
8. 抗体・インターフェロンをつくる

■タンパク質が不足してしまうと
1. 美しさとしなやかさが無くなる
2. 衰え、弱くなる
3. もろくなる (高血圧、脳卒中)
4. 貧血になる
5. 代謝が鈍る
6. 体の調節が効かなくなる
7. 細菌・ウィルスに感染しやすくなる

■タンパク質必要量
一日のタンパク質必要量は、体重1kg当たり 約1g~1,5g

体重50kgの成人が必要とするタンパク質は50~70gとりますが、
食べ物の質量がそのまま実際の摂取量なる訳ではありません
プロテインスコアという指標があり、
卵を100の基準値とすると、
牛肉 80
アジ 89
豆腐 51
大豆 56

牛肉100gを摂取した場合
タンパク質重量20g×0.8(プロテインスコア)=16g

調理加熱で半分が損失されるので、実際には、
16g÷2= 8g だけが体内に取り入れられます

一日に必要な50~70gのタンパク質を補おうとすると
大量のタンパク質を大量に、しかも極力調理加工しないで摂取しなければなりません

そこで頼りにになるのがプロテインです

主成分の大豆タンパクに、メチオニンやレシチンが均一添加された物、
余分な甘味料が含まれていない物が望ましいそうです

■タンパク質の分類・はたらき

-機能タンパク質-
酵素:アミラーゼ、ペクチン
ペプチドホルモン:インスリン、グルカゴン
輸送タンパク質:ヘモグロビン、アルブミン
受容体タンパク質:免疫グロブリン

-構造タンパク質-
構造タンパク質:コラーゲン、エラスチン、プロテオグリカン

■主要アミノ酸(20種)

-必須アミノ酸
イソロイシン
ロイシン
バリン
リジン
メチオニン
フェニルアラニン
スレオニン
トリプトファン
(ヒスチジン)

-非必須アミノ酸
システイン
アラニン
アスパラギン酸
グルラミン酸
グリシン
プロリン
セリン
アルギニン
アスパラギン
グルタミン
(チロシン)

これらのアミノ酸は、十分な量をバランス良く確保しなければなりません

グルタミンに関しては、免疫細胞の活性化に深く関与しており、
過剰な運動やストレスで身体がダメージを受けると、
筋肉内のグルタミンが放出されてしまうそうです

創傷治療の促進や免疫機能の維持・向上、腸管機能の維持には欠かす事が出来ないアミノ酸です

講義全体を通じて、
異化と同化、アミノ酸の吸収性、アミノ酸プール
BCAA((Branched-Chain Amino Acids 持久系アミノ酸/分枝鎖アミノ酸
などについても詳しいお話を伺う事ができました

身体にとって必要な栄養素に関しては、個体差が大きい為、
一様に○g摂取すればOKとはいきません

各人によってストレスから受ける影響の度合いや消耗度、栄養素の代謝は異なります
成長期の子供、妊婦、アスリート、疾患を抱えている人など、各々の状況に応じても自ずと変わります

タンパク質以外に、ビタミンやミネラルの適正摂取量も個体差があります

これらの栄養素は、摂取後に筋肉や副腎、下垂体など、
まずは最優先で行くべき組織に向かい、そこで消費されます

激しい運動や重いストレス、感染予防や疾病改善、美容を期待する場合は、
いつもより多めに取った方が良い場合もあるのでしょうね

2時間に渡る充実の講義でした!

次回は、5月18日(土)の開催です
テーマは『全身に影響する病気』

さて、今回の講義では最後にアナウンスがありました

2003年の開業より、新宿溝口クリニックは今年で10年を迎えるそうです

9月8日(日) 有楽町朝日ホールにてシンポジウムが開催されます

『いままでの、そして、これからの10年 ~10年後の栄養療法を語ろう~ We are what we eat』主催:オーソモレキュラー.jp

シンポジウムでの企画や催しへの意見、10周年に対するメッセージの募集は今後クリニック窓口やインターネットでも行っていくそうです。