コルチゾールとは、副腎(ふくじん)から分泌されるホルモンの一種です。コルチゾールは、ストレスを感じだときに副腎皮質(ふくじんひしつ)という組織から放出されるため「ストレスホルモン」と呼ばれています。

コルチゾールは、朝起きたときに濃度が一番高く、時間を経過するごとに濃度は下がり、夜に一番低くなります。このようにコルチゾールが安定した周期で分泌されるサイクルをサーカディアンリズム(日内変動:にちないへんどう)といいます。

サーカディアンリズムは、過剰なストレスが蓄積したり、炭水化物の摂り過ぎで血糖値が乱高下したり、カフェインなどの刺激物を多く摂取する食生活を送ったりすると周期が狂ってしまいます。ストレスや食生活の乱れによって副腎の機能が低下すると、コルチゾールの合成・分泌パターンが乱れてしまうのです。

副腎の機能が損なわれてサーカディアンリズムが乱れると、朝に上昇するべきコルチゾールを、副腎で十分に分泌することができなくなってしまいます。あるいは、夕方から夜にかけて副腎でコルチゾールを分泌する能力が急に活発化し、夜に低くなるはずのコルチゾールが高いままになってしまいます。

すると、朝に起きることができなくなったり、夜になると目が冴えてきて、深夜になっても眠れなくなったりします。

サーカディアンリズムが狂ってしまった原因として、副腎疲労症候群(ふくじんひろうしょうこうぐん)の可能性が考えられます。副腎疲労症候群とは、副腎に負担がかかってしまったために、副腎でコルチゾールが正常に作り出せなくなった結果、様々な不調が生じる病気です。詳細は副腎疲労症候群に関するページを見てみて下さい。

唾液中コルチゾール検査ではコルチゾールの分泌状況と副腎の疲労度合を見ている

副腎疲労症候群を疑う場合に実施するのが、唾液中コルチゾールの検査です。この検査をすることで早朝から深夜にかけての、コルチゾールの分泌量の変化を知ることができます。

唾液中コルチゾール検査は血液検査とは異なり、針を刺して血液を採る必要がありません。採血は患者にとって心理的にも肉体的に大きな負担を強いるため、それ自体が大きなストレスになることがあります。そして、患者が感じたストレスは検査結果に影響をもたらしてしまう場合があります。

しかし、唾液中コルチゾール検査は、自分で唾液を採取するだけで済みます。「採血の痛み」や「病院への移動」を伴わないため、ストレスを感じることなく検査をすることができます。

唾液中コルチゾール検査のデータ

唾液中コルチゾールの検査結果には、正常なコルチゾールの分泌量を表した基準値(レファレンスレンジ)が記載されます。下記の検査サンプルの青い箇所が基準値です。黒い線は、患者の検査結果です。基準値に対して、自分のコルチゾールが高いか、低いかを確認することができます。

唾液中コルチゾール検査のやり方

この検査を行う場合、1日の中で8時、12時、16時、24時の4回にわたり唾液を採取します。専用の入れ物に唾液を採取します。

分子整合栄養医学で実施される唾液中コルチゾール検査

  • 結果が出るまでの期間: 1週間~2週間程度
  • 検査費用: 2万円~4万円

分子整合栄養医学で実施される唾液中コルチゾール検査のサンプル
唾液コルチゾール検査