ここでは酵素が化学反応を起こす仕組みをざっと簡単に見ていく。

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酵素が触媒反応する相手を基質と呼ぶ。
(ここでは物質Aが基質)

基質と酵素が結合して生成物が作られる。
(ここでは物質Aから物質Bに変化したものが生成物)

生成物とは酵素が基質から作り出す物質のことだ。


酵素に基質がはまり込んで、
実際の化学反応が起こる部分を「活性中心」や「活性部位」と呼ぶ。
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活性中心を更に詳しく見ていくと、触媒する時に化学的な反応を進める「触媒部位」と基質を取り込むための「基質結合部位」から成り立っている。

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基質と酵素が結合する際には、補酵素を必要とすることが殆どであり
酵素だけでは機能しないことが多い。

「補酵素」は分子整合栄養医学では非常に重要なものとして認識されているので是非ともこのことは認識しておいて頂きたい。

因みに、補酵素は補助因子と言ったり、補因子と言ったりする場合もある。

上の図で示した、Aという物質をBという物質へと変えていく酵素反応は
実は補酵素が存在しなければ全く成り立たない。

物質Aが物質Bへと変換されるには、酵素の活性中に基質と補酵素と補酵素の全てがぴったりと結合することが必要になる。

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「酵素」と「補酵素」と「基質」という特定の相手が、然るべき場所、然るべきタイミング、然るべき頻度で出会うことがなければ、私たちの身体機能を円滑に推し進めることはできなくなってしまう。

酵素による化学反応を支えるパートナーとして不可欠な補酵素だが、
その多くは、ビタミンやミネラルから作らる。

ビタミンやミネラルは実際には、活性型の化合物の形態で補酵素として働く。

ビタミンB1やB5のままで使えるという分けではなく、活性型になる必要がある。

例として、ビタミンB3であるナイアシンは、
ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチド(NAD)や
ニコチン酸アミドアデニンジヌクレオチドリン酸 (NADP)
の形で補酵素として利用される。

ウィキペディアを参照

一方で、補酵素として利用されるミネラルのうち
鉄(Fe)や銅(Cu)、亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)は、金属イオンとして酵素の活性中心に結合することで、化学反応を行っている。


生体の代謝活動における酵素と補酵素の役割を説明する図として、生化学では下記のような図が示されることが頻繁に見られる。

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TCA回路の代謝図を例に取ると、ビタミンから作られる補酵素は上記の場所で、
それぞれ還元型や酸化型の活性化した形で利用されていることが分かる。

こうしたビタミンの働きに関しては「オーソモレキュラー.jp」にも掲載されているので参考にされたい。


生体活動を営むこと=絶えず化学反応を起こして均衡を保つこと
と言えるだろう。

次から次へと続く化学反応を滞りなく進めることが生命維持の条件だと捉えれば、
正常な化学反応が起きなければ、身体に様々な障害が生じることになる。

これまでの説明から、酵素は化学反応を推し進める上で重要な役割を担う物質であることが理解頂けたかと思う。