低血糖症、日本では未だに広く認知されていない病名である
栄養療法に関して多少知識ある人ならお馴染みの病名だが、
一般的な医療現場ではまだまだ認知・理解されていない
「低血糖」という漢字表記から、”血糖が低い状態” “糖尿病と相反する病気” と誤解されがちな病名だが、
低血糖症は 『血糖調節異常』 の事を指す
食後血糖の上がり・下がりが上手く制御できない事がこの病気の性質
低血糖状態に陥る(正常な血糖調整が出来ない)事が引き金になって起きる
急激な血糖の乱高下に対処するホルモンの分泌が
躁鬱状態、パニック症状や手足の震え、攻撃性、突然の動悸などを惹起する
こうした症状を抱える患者が精神科に駆け込むと、
鬱や統合失調症、パニック障害との誤診がなされ、
一般的な投薬治療が施されるのみで、何ら原因解決に至らない
血糖調節異常が精神に異常を来たす要因だという事を、多くの精神科医は把握していないのが現状だ
一方で、精神・自律神経系の症状以外にも、
癌や糖尿病、高血圧、花粉症など、生活習慣病の多くは、低血糖症が起因すると考える医師もいる
血糖の乱高下はインスリンなどホルモンの過剰分泌や膵臓疲弊をもたらすため、
・低血糖症と糖尿病は表裏一体
・低血糖症と糖尿病が併発
と説く栄養療法の医師は数多く存在する
血糖調整が困難な低血糖症は、
精神疾患を筆頭として、あらゆる慢性疾患の原因として捉えられている
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要点を大まかにまとめると
低血糖症はホルモンの分泌異常がトリガーとなる
脳への唯一の栄養源であるブドウ糖が急激に低下すると、理性を司る大脳新皮質が機能しなくなり
判断力が低下したり、衝動的、突発的な行動、感情がむき出しになる そこで、身体は防御体制を築き、糖質コルチコイド(副腎皮質)、
アドレナリン、ノルアドレナリン(副腎髄質)など の血糖上昇物質を分泌
アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミンは大脳辺縁糸を刺激
攻撃ホルモンと言われるアドレナリンは怒り、敵意、暴力といった攻撃性的な感情を呈し、
一方のノルアドレナリンは、恐怖感、自殺観念、強迫観念、不安感といった感情を呼び起こす
同時に自律神経にも作用。血管収縮作用が惹起される、頭の締付け、手足の冷え、不整脈、視野異常が起きる
果ては、急激に上昇した血糖にインスリンが頻回に応急対応するため、
脂肪が蓄積、膵臓疲弊を伴い糖尿病へと一路邁進 副腎疲労も重なると、テロイドホルモン分泌にも影響を生じる (副腎疲労症候群)
精神的・環境的ストレスに対抗するための働きをしてる当該ホルモンが上手く合成されなくなると、
アトピー性皮膚炎、関節炎皮膚炎、喘息、関節炎を併発する 低コレステロールも、神経伝達物質の合成低下に繋がり、うつ症状や興奮書状との相関を認める
対処方法は糖質制限、カフェイン・タバコの制限、適度な運動による筋力向上などが挙げられる
食事療法と生活習慣の改善も忘れずに