ステロイド剤と副腎


point036_06 ステロイド剤とは

副腎で生産される
糖質コルチコイドを化学合成したものを 『ステロイド剤』 と呼び、各種の治療に用いられている

炎症を鎮める、免疫を抑制する(抗炎症)事を主な目的として使用される

  • 抗炎症作用
  • 抗アレルギー作用
  • 後退産生抑制作用


ステロイド剤は、主に膠原病、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの炎症性疾患の治療に多く利用される

即時効果がある反面、協力な副作用をもたらす事も多く、使用法や使用量には十分な配慮が必要だ

長期間の使用や誤った使用が、局所的、全身的な副作用に繋がり、
特に薬効の高いステロイド外用剤ほど副作用の発生頻度は高い

言わずもがな、ステロイド剤を長期間使用する事によって
副腎が長期間に渡りホルモンを分泌しないようになると、副腎機能は衰え、副腎は委縮してしまう

 

point036_06 ステロイド剤使用による副作用

ムーンフェース、小児の成長抑制、月経異常、副腎不全、副腎クリーゼ、
離脱症侯群、座瘡
糖尿病(ステロイド糖尿病、真性糖尿病の憎悪)
中心性肥満、満月様顔貌
皮膚線条、皮膚葬薄化、皮下組織萎縮、
創傷治療の遷延、骨粗そう症、圧迫骨折、無菌性骨壊死、筋萎縮

血栓形成、塞栓、皮下出血、高血圧、浮腫、低血圧症

好中球増多、好酸球・リンパ球減少
免疫・炎症反応の低下、アレルギー反応抑制
感染症の誘発・憎悪
消化性潰瘍(出血・穿孔)、脂肪肝、急性膵炎
躁欝状態、多幸感、不眠、食欲昂進、脳圧昂進、けいれん、白内障、緑内障

多毛、皮膚の萎縮、塗った場所が赤くなる、色素脱失
毛細血管の拡張、湿疹・角化症様、疣贅(イボ)
皮膚の感染症の悪化・誘発(水虫、カンジタ、尋常性疣贅、かい癬など)


副腎ホルモンを含め、生体で生産されるホルモンは、微量ながらも生体機能を調節できる程に作用は強い

体内での量が多すぎても、少なすぎても体の働きに支障を来たす事から、
合成されたホルモン剤であるステロイド剤によってアンバランスな状態になると、
間脳、下垂体、副腎の機能に悪影響を及ぼす事のみならず
正常なホルモン分泌サイクルも狂ってしまう

 

 

point036_06 ステロイド離脱症状

突然ステロイドの投与を中断すると、生体内のステロイドホルモンが欠乏に陥り、
吐き気、頭痛、倦怠感、血圧低下を来たす場合がある

これを、ステロイド離脱症状(ステロイド離脱症候群)を呼ぶ

ステロイド剤の投与を中断する際は、医師と相談の上、段階的に加減する事が望ましい
ステロイド離脱症と同時に、副腎不全を招く事もある
(副腎不全とは、副腎が働かなくなっている状態で、倦怠感、関節痛、筋肉痛、 食欲不振、悪心、低血圧、体重減少、発熱などの症状が見られる)

 ステロイドの副作用に関する詳しい情報はこちら
http://steroid.twck.net/steroid02.htm

 

 

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