DHEA – デヒドロエピアンドロステロン


生体が強いストレスに晒され、緊張状態が続くと、
副腎皮質からコルチゾールと共にDHEAという性ホルモンが分泌される

DHEA デヒドロエピアンドロステロン
アンドロジェン(DEHA/DHEA-S)

副腎や性腺で産生される男性ホルモンの一種
テストステロン(男性ホルモン)、エストロゲン(女性ホルモン)の前駆体としての機能も果たす

ステロイドホルモンの合成経路
ホルモン代謝図


20代後半に最も多く作られるが、その後生産能力は衰え,
85歳までに95%まで低下する
通常、性ホルモンは、精巣や卵巣で生産されるが、
年齢を重ねるとその機能が衰えるため、副腎でも生産できるようバックアップ機能が備えられていると考えられている

 

コルチゾールもDHEAも、同じコレステロールを原料としている

よって、副腎疲労を伴っていると、DHEAは低下する傾向にある

DHEAもコルチゾールと同様の分泌日内変動を描くが、
このDHEA、コルチゾールとは正反対の役割を担っている


ストレスホルモンであるコルチゾールは、

筋肉を分解して血糖を上昇したり、内臓脂肪の蓄積を亢進したりする
炎症抑制の機能も果たす


一方で、DHEAはコルチゾールの悪影響を緩和する働きがあるため、

脂肪の分解を促進し、筋肉量を増やし、
結果として基礎代謝が向上、ダイエット効果を狙う事ができる

記憶力の増強や免疫力の強化、抗酸化(アンチエイジング)も行う


コルチゾールが過剰になると、
副腎を酷使する事によって、過度のネガティブフィードバックが生じると、
副腎そのものに負担が掛かってコルチゾールの分泌が減少したり、記憶と情緒に障害も生じる

免疫力が落ちるため病気に対する抵抗力も弱まり、体内の酸化も相まって、老化を早める事になる 

副腎が疲労したり、年齢が高くなると、DHEAはコルチゾールに以上に分泌能力が落ちてしまう

DHEA不足に陥った場合、サプリメントやホルモン投与(ホルモン補充療法)で対処する方法もあるが、
女性ホルモンのエストロゲンや、男性ホルモンのテストステロンのアンバランスを誘発してしまう事が多い

乳がんや前立腺特異抗原(PSA)のリスクが高まり、女性が男性ホルモン優位になり、体毛が濃くなる、ヒゲが生える、頭頂部が薄くなる、ニキビが多発する、肥満、陰核肥大、偏頭痛、生理不順、火照り、情緒不安定、イライラなど
様々な不調を来たしてしまう

 

米国では、DHEAはサプリメントとして広く普及しており、店舗で容易に購入できるが、
現状日本では、医師の処方箋が無いと購入できない

医師の指導の元で適切な治療を行うのは言うまでも無いが、
いかにコルチゾールの分泌を少なくして、DHEAを増やすかがポイントになる

尚、一般的に、40歳未満の人は、
体内で十分な量を生産する能力があるため、DHEAを補給する必要は無いと言われる


因みに、DHEAはステロイドの一種なので、

国際オリンピック委員会(IOC)ではDHEAをタンパク同化ステロイド(筋肉増強剤)の1つと見なし、
ドーピング薬物の対象にしている

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point036_06 基準範囲

コルチゾール: 7-15 μg/dl
DHEA: 男性15-30mg   女性10-20mg
DHEA-S(DHEA硫酸抱合体):  男 1300-5600 ng/ml   女800-4600 ng/ml

 

→ 副腎疲労に効果的なサプリメント