糖尿病とデヒドロアスコルビン酸

 

還元剤として機能するビタミンCは、
他の物質に電子を与える事で、自らは化型ビタミンCに変化する

酸化したビタミンC は、デヒドロアスコルビン酸(DHA)と呼ばれ、
無害な物質となって排泄されたり、
グルコース輸送を介して細胞内の小胞体に積極的に輸送され
再びアスコルビン酸に還元され、生態内で様々な役割を果たす

ビタミンCは生体内において、
アスコルビン酸、モノデヒドロアスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸
からなる可逆的な酸化還元系を形成

デヒドロアスコルビン酸還元酵素
水素供与体としてグルタチオン(GSH) を利用し、
デヒドロアスコルビン酸をアスコルビン酸に還元する

2DHA + 2GSH → 2HA‐ + GSSG

      アスコルビン酸の可逆的酸化還元

アスコルビン酸の可逆的酸化還元

 

デヒドロアスコルビン酸が、ビタミンCに還元されるのは細胞内で行われる
デヒドロアスコルビン酸還元酵素はさまざまな組織に存在している

この時に重要な因子となるのが、インスリンとグルコーストランスポーター(ブドウ糖糖輸送体)

食事などから糖質やビタミンCを摂取して血中に溢れ出てくると、
膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、細胞膜上にあるインスリン受容体に結合する

インスリンが受容体に結合した事が引き金となり、
グルコーストランスポーターが細胞内部から表面に出てくる

前述したように、
デヒドロアスコルビン酸(酸化型ビタミンC)とグルコース(ブドウ糖)は構造がとても似ている為、
両者はグルコーストランスポーターを介して、細胞内に入り込んでいく。

グルコーストランスポーターは数に限りがあるので、
デヒドロアスコルビン酸とグルコースは輸送体を奪い合うが
グルコースがデヒドロアスコルビン酸に優先して細胞内に取り込まれる

 グルコーストランスポーターによるデヒドロアスコルビン酸の細胞内への取り込み

グルコーストランスポーターとデヒドロアスコルビン酸

生田哲 ビタミンCの大量摂取がカゼを防ぎ、がんに効く より抜粋 当サイトにて一部加工


故に、慢性的に血中の血糖値が高い糖尿病患者や日頃から糖質を多く摂取する食生活を送っている場合、

インスリン抵抗性によって輸送体が不活化したり、血糖値が高くなっていて
細胞内にデヒドロアスコルビン酸を取り込む事が出来なくなる

デヒドロアスコルビン酸を細胞内に取り込んで、ビタミンCに還元する事が出来なければ
体内がビタミンC不足に陥ってしまい、生体の抗酸化力が低下
神経障害やED、糖尿病網膜症、白内障、腎臓病、壊疽などを引き起こしてしまう

 

正常人の身体では、デヒドロアスコルビン酸は殆ど検出されないが
糖尿病の患者からはデヒドロアスコルビン酸が検出される

それは、食事から摂取したデヒドロアスコルビン酸や
ビタミンCが酸化したデヒドロアスコルビン酸を体内で上手く還元出来ないから

前述したように、
デヒドロアスコルビン酸はグルコースが輸送体を共有しているため、
糖尿病の人ではグルコース過多で、デヒドロアスコルビン酸の取込に不具合が生じ、
それが、血中にデヒドロアスコルビン酸が残存する理由になっている

糖尿病の人は血中ビタミンC濃度が低く、デヒドロアスコルビン酸濃度は高い
→ビタミンCに還元する事ができず、血中にデヒドロアスコルビン酸のまま残ってしまう

高血糖値の人はは血中タンパク質の糖化が進んでいるため、
更に輪をかけて、活性酸素の発生源にもなっている

ビタミンCを摂取する場合には、
糖質を多く含んだ食べ物を控えるなどの工夫が望まれる

 

一方で、血糖値が高い時に点滴をすると、高浸透圧利尿が加速し、脱水が進むので
糖尿病の人がビタミンC点滴を受けるのは血糖値が安定している時に限らる 

簡易血糖測定機ではビタミンCとブドウ糖の区別が着かない為、インスリンが分泌されてしまい
低血糖症を生じたり、みかけ上高く出ている血糖値を信じ異常な高血糖状態と判断されないよう注意する

 

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