ビタミンC点滴の実施

point036_06 血中のビタミンC濃度を保つには点滴が有効

標準使用量の1、000倍もビタミンCを摂取するにはどうしたら良いのか?
体内を高濃度ビタミンCで満たすにはどうしたら良いのか?

結局の所、高濃度ビタミンCの原液を静脈注射という形で
血中に直接取り込むのが一番手っ取り早い

食事やサプリメントからある程度のビタミンCを取り入れる事は可能だが、
標準使用量の1、000倍にも及ぶ濃度を満たすのは現実的に不可能だ

ビタミンCには免疫力を高め、酸化に対抗する効能を持つ以外に、
コラーゲンの合成を促進し、身体の結合組織を強固にする働きがある

ビタミンCは特定臓器に偏在するため、
副腎疲労や感染、炎症があれば、副腎や白血球などで優先的に消費される
激しい運動をしたり、試験勉強などで頭をフル回転した時にも、ビタミンCは消費される

前項で示したような、癌治療を目的とする場合も、
血液に直接ビタミンCを注入する事で、血中のビタミンCの濃度が維持でき、
その結果、活性酸素による癌細胞の死滅が期待できる

日常的な抗酸化対策として、ビタミンCを多く含む食品やサプリメントを積極的に摂りいれるのも良いが、
各自の目的に応じて、ここぞ!という時には、高濃度ビタミンC点滴も効率的な手段として
選択肢の1つになりうるだろう

  • 副腎疲労症候群
  • 風邪などの細菌、ウィルス感染
  • 癌治療
  • 美容

各自の目的に応じて高濃度ビタミンC点滴の濃度や回数は自ずと変わる

 

保険治療が認められていないため、全て自費となり
各医療機関によってビタミンC原液の輸入先やブランド、プロトコル、料金は異なる

疾患治療を目的とする場合、特に癌治療の一環としてビタミンC点滴を実施する場合には、
医師からの十分な説明を受け、治療方針や経済的負担、効果判定などについて
きちんと話し合った上で進めるのが望ましい

 

point036_06 ビタミンC点滴の濃度・価格

各医療機関によって異なるが、
15g、25g、50g、75g、100g という単位で扱う所が多い

料金は、概ね5,000円~30,000円前後

所要時間1回30分~2時間程度  (1g当たり1分以上時間を取る)

 

point036_06 G6PD検査

ビタミンC点滴(15g以上)を実施する場合、G6PD検査を事前に受ける必要がある

G6PD異常症とは、伴性劣性遺伝を示す家族性溶血性疾患
(溶血とは赤血球の膜が破れて、中のヘモグロビンが流出する現象のこと)

アフリカ黒人男性の約12%、フィリピン、タイ、台湾、中国南部など東南アジアの男性の数%、
世界に数億人もいると推測される

この酵素異常があると、ビタミンCの静脈注射によって溶血発作を起こす可能性があるため、
赤血球膜のG6PD活性を測定し、G6PD酵素異常症でないことを確認することが必要

検査結果報告には1週間程度要する
G6PD検査費用は5,000円~10,000円(全て自費)

G6PD検査の結果が出るまで高濃度ビタミンC点滴が受けられない場合も有るため、事前に医療機関に確認されたい

 

point036_06 ビタミンC点滴が受けられない人

以下に当てはまる方はビタミンC点滴ができない
(詳細は各医療機関にお問い合わせを)

  1. ビタミンCや他の薬剤に対して過敏性がある
  2. 心不全・腎不全を患っている
  3. G6PD欠損症

 

point036_06 ビタミンC点滴を行う際には…

  • 点滴の最中に口渇を訴える事があるので、点滴の最中に水分補給できるようミネラルウォーターを準備するとベタ
    (クリニック側で無料提供してくれる場合もある)
  • 冬など、液体が体内に入る場合に寒気や悪寒を覚える場合がある
    (点滴パックを人肌に温めて貰ったり、ブランケットや電気毛布など、クリニックに温度調整して貰おう
  • 稀に、血管痛が発生する場合がある
  • 点滴が長時間に及ぶので、本を持ち込んだり、心地よい眠気に襲われたらそのまま休んでしまう事のも手

 

point036_06 美容とビタミンC

コラーゲン合成や抗酸化対策として、お肌の為にせっせとビタミンCを摂取したとしても、
身体が何らかの酸化ダメージを受けていたり、上記の臓器が疲弊してビタミンCを大量消費する状態に陥っていれば
ビタミンCは先ずそれらの臓器に優先的に行き届けられる

美容のために飲んでいるビタミンCサプリメントがそのまま美肌に著効するとは限らない

ストレスや臓器の疲労があれば、排泄器官である肌への供給は後回しにされ、
先ずは生体機能を維持する臓器に優先して届けられる

美しいお肌の為に、どの位ビタミンCを摂れば良いのか?

それに対応する答えは、様々な要素や固体差を踏まえ考える必要がある

・酸化ストレスを抱えていないか?(酸化度合)
・ビタミンCが偏在する臓器が疲弊していないか(各臓器での消費量)
・食事から摂るのか?サプリも飲むのか? 点滴も併用するのか?
・ビタミンCの腸管からの吸収率
・ブドウ糖を多く含む、糖質過多の食生活を送っていないか

先ずは、然るべき臓器や代謝機構を経てからお肌に向かうと覚えておこう

巷にあふれるビタミンC入り飲料の含有量が微々たるものであり、
大量の砂糖や合成甘味料が入っているため、その効果についても容易には断言できない

また、ビタミンC入り化粧品なども様々な効果・効能が謳われているが
これに関しても個人差が大きく影響する事が多い

 ⇒ 癌治療に対する限界