ビタミンCの主要な働き

 

point036_06 ヒトは体内でビタミンCを作る事が出来ない

ヒトやサル、モルモットは体内でビタミンCを合成する事ができない
ビタミンC合成経路の最後に位置する酵素(GLO:グロノ-γ-ラクトン酸化酵素)を持っていないからだ

一方で、犬や猫、山羊などはこの酵素(GLO)に遺伝子変異が生じなかった為、体内で充分量のビタミンCを合成できる
彼らは、ブドウ糖からGLOという体内酵素を利用して、ブドウ糖からビタミンCを合成している

ビタミンCの合成経路


ビタミンとは、本来、身体の中で作れない物質を指す
従って、犬や猫はビタミンCを体内合成できるので、犬や猫にとってビタミンCは「ビタミン」とは見なされない

特に病気のヤギは、通常の10倍もビタミンCを合成し、「病気」という体内環境を自ら治癒する力を持つ

ヒトやサル、モルモットはビタミンCを合成する事が出来ないので、
健康を維持し欠乏症を防ぐには、必ず食事から摂取する必要がある

ビタミンCが合成できる動物

  

point036_06 ビタミンCの消化吸収のされ方

と言う訳で、ヒトはビタミンCを体内合成出来ないので、ビタミンCの摂取は専ら食品から摂取する事になる

ビタミンCは水溶性のビタミンであり、
特異的な結合タンパク質を介さず、腸で吸収されて血管に入り、遊離の状態で血管内を移動して全身の臓器に行き渡る

水溶性であるビタミンCは、体内で貯蔵する事が出来ず、余った分は尿として排泄される

標準摂取量と栄養学的な使用量との比率 でも示した通り、
ビタミンCは標準使用量(100mg)の1,000倍以上を体内摂取する事で、初めて劇的な効果をもたらす

よって、一度に大量に経口摂取すれば良い!と思われるかもしれないが、そうは問屋が卸さない

 

ビタミンCを一度に3,000mg (3g)以上摂取すると、
腸での吸収能力の限界を超えてしまい、下痢や軟便を生じる (固体差はある)

  • 体内貯蔵出来ない (高濃度を長時間維持できない)
  • 1度に大量摂取すると下痢の副作用をもたらす

こうした事から、
ビタミンCのサプリメントを経口摂取する場合は、
少量を小まめに摂るのが望ましいと言われている

経口ビタミンC摂取時の体内飽和 (オーバーキャパシティ)
ビタミンC体内飽和

 ビタミンCが小腸での吸収の限界に達すると、体内に入りきらず下痢を起こす

 では、

  • 標準使用量の1,000倍もビタミンCを摂取するにはどうしたら良いのか?
  • 体内を高濃度ビタミンCで満たすにはどうしたら良いのか?

詳しくは、事項で見る事にしよう

 

point036_06 ビタミンCはどの臓器に集中して存在する?

 ビタミンCは、副腎、白血球、脳(下垂体)、水晶体に多く存在する

各臓器におけるビタミンCの役割
ビタミンC臓器別の局在

ビタミンCが特定の疾患に有効かどうかは、
疾患発生している臓器にどれだけビタミンCが多く存在するかという点から推測する

ビタミンCが偏在する臓器 ⇒ ビタミンCを大量消費する臓器 ⇒ ビタミンCが不足すると円滑に機能しない臓器
と捉える事ができる

 

point036_06 ビタミンCの抗酸化メカニズム

ビタミンCにはコラーゲン合成、抗酸化作用、免疫増殖作用など多くの働きがある事は、
栄養療法におけるビタミンCの意義  にて既に触れた通り
 

様々な効能・作用があるが、
ここでは、ビタミンCの抗酸化作用にフォーカスを当てて見て行く事にしよう

 

ビタミンCの要点を1事で表現すると、身体のサビ取り(抗酸化) と言える 

ビタミンC抗酸化メカニズム

ビタミンCの抗酸化作用は、
ビタミンCから電子や水素が離れやすい為に起こり

この離れた電子や水素が、
他の物質を還元する事で活性酸素の消去を行っている

 

他の物質に電子を与え、酸化したビタミンC は、
酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)に変化するが、

この物資は生体に悪さをせず、
最終的には無害な物質となり排泄される

 

 

point036_06 ビタミンCはビタミンEの再生に一役買っている

抗酸化物質には、ビタミンCや尿酸などの水に良く溶ける水溶性の物と
ビタミンE、CoQ10(ユビキノン)などの油に良く溶ける脂溶性の物がある

ビタミンEは活性酸素と出会うと活性酸素を無害な物質に変える
自身は酸化される為、活性酸素を消去する力を失ってしまう

ここで、ビタミンCは酸化されたビタミンEを還元し、ビタミンEを再生する力を発揮する
その後、酸化されたビタミンCは、抗酸化物質としての力を失い排泄される

水溶性であるビタミンCは、脂溶性であるビタミンEの機能をリサイクルする役目も担い
脂質部分に存在して抗酸化を行うビタミンEの再生を間接的にサポートしている

 

point036_06 生化学的にみるとこんな感じ…

細胞膜 脂質カジカルの消去系

消去系

 

ビタミンCによる細胞膜でのビタミンE抗酸化作用 (ビタミンEの機能再生)
ビタミンCによる細胞膜でのビタミンE抗酸化作用

 
⇒ 癌治療におけるビタミンC点滴