論拠

 

分子整合栄養医学(栄養療法)の語義を端的に説明すると、
ヒトの身体の細胞を分子レベルで捉え、充分な栄養を摂取する事で自然治癒力を向上させ疾患を改善する

という表現に行きつく

だが、
細胞を分子レベルで捉えるとはどういう事なのか?

細胞分子に充分な栄養を補給する事で疾患の改善を図るとはどういう基礎的、臨床的考えに基づいているのか?

1つ例を挙げると、分子整合栄養医学では、ヒトを構成する細胞、並びに、細胞膜のはたらきに着目する

細胞膜は、リン脂質、コレステロール、タンパク質から成り
上記の化学物質は、以下のようなはたらきを持つ

  • 細胞膜の強度や弾力性、流動性の担保
  • ホルモン、神経伝達物質の放出
  • 細胞間の相互認識、シグナルの伝達
  • 細胞内外を仕切り、ミネラルの外部、内部輸送

その生化学的メカニズムに依拠し
癌や動脈硬化、糖尿病、アトピー、アレルギー、精神疾患などの組織炎症は
細胞膜の異常・機能低下』 に起因すると理論づけている

 

故に、分子整合栄養医学(栄養療法)では、

  • 細胞膜の構造と機能
  • 中性脂肪、コレステロール、リン脂質の化学構造
  • 細胞膜の脂肪酸組成の切り替え (飽和脂肪酸から不飽和脂肪酸への組成変更)
  • 細胞膜のエイコサノイド優勢時におけるプロスタグランジン代謝及び炎症発生のメカニズム
    (多価不飽和脂肪酸 オメガ6系からオメガ3系への移行)

などの生化学的原理に立脚し、臨床現場での応用を試みている

 

無論、細胞膜の強化のみを図るという狭視的な目的が分子整合栄養医学の本質ではない

問診内容や複数の検査項目の組み合わせ、患者の訴える症状を俯瞰的、総合的に捉える事により
根本的な治療が実現される