さて、メチレーション回路が生体の機能や生命活動を支える中心であることは前述したが、
その代謝回転を妨げる遺伝子変異に特定のパターンが見つかった場所があり、
その遺伝子変異が自閉症や度重なる流産、癌、慢性疲労症候群などの疾患に関連があるとして多くの研究が進められている。
メチレーション回路に重点を当てた治療法のエキスパートとして有名なベン・リンチ博士のサイトでも触れたとおり、MTHFRは遺伝子、または、酵素としてメチレーション回路でも際立って重要な役割を担っており、遺伝子変異の多様性が現れる部位だ。⇒ MTHFRとは
様々な疾患にMTHFRの遺伝子変異が関わっているとされるが、
メチル化やメチレーション、MTHFR検査というものの存在自体を知らない人も多いはず
MTHFRは染色体の短腕部(p)に存在する
短腕はそれぞれ母親、父親由来がある
一般的に遺伝子多型の数が多い程、病態も重篤化すると考えられている
文献によっては、自閉症児童のうち、70-98%が何らかのMTHFR遺伝子変異を持っているとされ
また、ダウン症児童の母親の70%がMTHFR変異があるとされる
MTHFRの遺伝子変異によって引き起こされる症状
⇒ こちら
どうしてMTHFR遺伝子に変異が生じるのか?
・両親からの遺伝
・生活環境
・環境汚染
・ストレス
・食生活
・生活習慣
・化学物質への暴露
・栄養不足